この世界は、生者より地中に眠る死者の方が圧倒的に多い。
普段はそんなことは忘れているが、この街に来るとごく自然に気付かされる。
奈落に吸い込まれるような坂を下るとその街がある。途方もなく多くの墓が霊園の街となり、その中をバス路線が縦横に走り、停留所が点在する。
森を切り開いて出来たのだろう。谷間で2本の私鉄がクロスする。一方の短い私鉄は隣町の競馬場に向かう。
霊園の最寄駅周辺は墓石の店や寺院が連なり、香が絶えない。幹線道路の反対側は自衛隊の基地と立派な文化センターが隣接する。自然に囲まれ、緑豊かな街。
生きている者同士のいざこざがつまらないことに思えてくる。
生きる喜びが湧き上がる。府中、多磨霊園。
==フランス人Iris-chanさんのコメント==
わあ!街のように大きな霊園ですって?面白いことに先日、息子と私のママと一緒に、もし古いお墓が撤去されなかったら、どこに新たな場所を見つけられるか話し合ったの。
古代ガリア人がまだ彼らのお墓を持っていた頃から、フランスに移住者が来るたびに、人々はその場所を工面しようとしてきたわ。私はその成否は知らないけれど、面白い。
あなたのフランス語に心配無し!
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菊池寛、田山花袋、北原白秋、岸田劉生など著名人のお墓もたくさんあるようですね。
作曲の方も追い込みです。
優しい曲です。