NHK大河ドラマ『平・清盛』を1月から放映が開始されましたが、その音楽を作曲した方は
現代音楽を手かげている吉松隆氏ですが、一部劇中音楽としてプログレッシブ・ロックバンド
3人組 エマーソン・レイク&パーマー(英)のセカンド・アルバム『タルカス(tarukus)』を編曲
して使っていることにドラマの主題曲が流れている時の字幕で気が付きました。このアルバム
は自分が中学3年生の頃の作品(1971年5月)で、内容があまりにもマニアックで、難解で、
当時のレコード屋さんで2000円位で買ったような気がしますが、意味が分からず、当時
『自分は買って失敗したなあ。エルトン・ジョンのアルバム買えば良かったか?』と損をした
ように思っていました。エルトン・ジョンの2ndアルバム『your song』のことですが。(笑)
レコードのジャケットのイラストも理解できず、『タルカス』というのは、バンドのキーボード奏者
のキース・エマーソン氏が勝手に作った単語らしく、どうも地上を滅ぼす怪獣とのこと。
その曲が今になって、まさかのNHKの大河ドラマに使われたので、その頃のことを懐かしく
思い出しました。左のアルマジェロと戦車(tank)が合体した怪物が『タルカス』です。(笑)
真ん中のジャケットが1stアルバムで『take a peble』、『lucky man』が名曲。
右がロック版『展覧会の絵』(原曲はロシアのムソログスキー、 編曲はラベルが有名)これも
良く飽きずに聞きました。ロック+クラシック+ジャズというのが彼らのコンセプトでした。
嫌いだったクラシック音楽が、好きに変わったのは、このアルバムを聴いてからでした。
その位、思春期に大きな影響を与えてくれたバンドでした。(ちょっと大げさか?)
その頃、シンセサイザーという楽器は日本には皆無の時代で、人工で造られたノイズというか
生まれて初めて聴く音に痺れました。その後、日本にも来日公演をし、後楽園球場(現 東京
ドーム)の野外の特設ステージで雷が轟く、豪雨の中でのコンサートを懐かしく思い出します。
このバンドのリーダーでもあるキース・エマーソン氏は親日派であり、今回の東日本大震災
の被害に心が痛み、被害に合われた方々を励ますために『日の出ずる国へ』という曲を発表
しました。(the land of rising sun)
youtubeで見られます。また、エマーソン氏は自分のバンドに日本人を励ましたいと思い
日本人ドラマーを募集したい。とのことです。