近くの『幸楽苑』に行きメニューを見るたびにこの違いは何かと思ってしまう。
拙者は醤油ラーメンではなく決って中華そば+チャーハンをオーダーしてしまうのですが。(笑
『ラーメン』の語源は、中国西北部に位置する蘭州の麺の一種「拉麺(lā miàn ラーミェン)が
やがて『ラーメン』という呼び名になったという説があります。一方の『中華そば』は『支那そば』
から、単純に支那から今の国名の中国(つまり中華人民共和国、略して中華)に呼び名が変化
しただけというのです。つまり『中華蕎麦』も『ラーメン』も呼び方は両方ともに最初から在ったの
です。
どうも、Wikpediaでは、『中華そば』も『ラーメン』も呼び名が違うだけの差で内容は同じ
とのこと。大正時代いやその前に江戸時代に水戸光圀公が日本で最初に食べた人である
のですが、その後、昭和30年代までは今のファミレスである大衆食堂や日本蕎麦屋が
これらの麺料理で商売しており、日本の蕎麦に対しての中国の麺を分けて支那や中華
蕎麦と呼んでいました。『蕎麦』という名前がついているのでソバ粉が入っていた訳では
ありません。お蕎麦屋さんもお店で作っていたからなのです。これは『沖縄そば』も同じで
ソバ粉が入っていないのに『そば』という表現はおかしいとの公正取引委員会が発言し
問題にもなりましたが。
昭和33年にインスタント麺の『チキンラーメン』(日清食品)の登場で『ラーメン』という
呼び名が全国的に広まり、定着しました。これにより『中華蕎麦』という呼び方は下火になり
縮小していったのです。
でも『幸楽苑』にはメニュー表に『中華そば』と『醤油ラーメン』という別メニューが存在して
いるのは不思議ではありませんか?
たぶん拙者の予想では『中華そば』というのは現在の多種な『ラーメン』ではなく、たとえ
『醤油ラーメン』と外見上は同じであっても、スープの味は鶏がらをベースにしたあっさり味。
あるお店では蕎麦つゆを足し、アレンジしたもの、麺も現在のようなリッチなものではなく
手打ちの黄色い細麺か縮れ麺、具はナルト、チャーシュー、メンマ(支那竹)、のり、鞘インゲン
葱。具は今と変わりませんが。
昭和の時代に自分が日曜日のお昼に両親に連れて行ってもらい食べたのが、そのような感
じの『中華そば』でした。