奈良県明日香村真弓にある「真弓鑵子塚古墳」が全国最大規模の横穴式石室であったことが発表され、今朝の新聞に掲載されている。
先日、訪れた「益田(ますだノ)岩船」のすぐ近くだ。
このあたりには乾城古墳や与楽鑵子塚古墳など穹窿式で巨石を用いた古墳が点在し、また有名なマルコ山古墳、牽牛子塚(けごしづか)古墳、岩尾山古墳など小高い丘はすべて古墳と言うところです。
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昔撮った「真弓鑵子塚古墳」
この古墳は以前から両方からの入り口から石室に入れることが出来、内部の様子は分かっていたのです。
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毎日新聞記事より。
今回の発掘調査によって全貌が明らかになり、6世紀中頃の築造で全長は19m以上。
使われている石は700個。
玄室の広さは18畳(長さ6.5m、幅4.4m)高さ4.7mで、この大きさは石舞台古墳を凌ぐ全国最大規模の横穴式石室と確認されたのです。
ところで、この「鑵子」とは・・・・。気になって広辞苑で調べました。
『湯を沸かすのに用いる青銅製または真鍮(しんちゅう)の器。茶の湯に使う茶釜。』とありました。
新聞掲載の写真を見ると、ホントそんな形をしています。上手く名づけたものです。
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毎日新聞掲載記事。
出土遺物などから渡来系の技術者集団・東漢氏(やまとのあやうじ)の首長墓とみられるとか。
この地域にある与楽古墳群からはミニチュア炊飯具や簪子など渡来系要素をもつ遺物が出土していることからこの地域の古墳は渡来系氏族東漢氏の墓域ではないかと考えられていました。
東漢氏は檜隈寺を中心に活躍し、飛鳥文化の担い手として蘇我氏と共に活躍していた人なのです。
なお、現地見学会が、下記の通り行われます。
場所 : 奈良県高市郡明日香村大字真弓
(最寄駅 近鉄飛鳥駅)
平成20年2月9日(土)
午前10:00~午後3:00
※現地での説明会はありません。
明日は、孫の音楽発表会のため、残念ながら行かれないのです。
今日の朝刊に詳しく出ていました。
400個余とされる石組みをドーム上に組み上げた技術は?、ただ驚嘆するのみです。
天皇陵の発掘調査が許可されればもっと発見があるでしょうね。