
▲長さは筆先まで60cm。観賞用の筆かと思うが・・・。

▲石か動物の骨か・・・。店主は「玉(ぎょく)」と言われていたが・・・。削るとやはり「石」のようだが・・。
この筆は、前回の「筆」紹介のところで漏らしていたものです。
20年ほど前、奈良市の古美術店で買ったもので、「この筆軸に使われている『玉(ぎょく)』は珍しくて・・・こんな筆はもう出てこないよ。」
という店主の言葉に、「惜如金」の墨と共に、買ったものです。
美術工芸品を直接、海外に買い付けに行かれていたために、品物に間違いはないと思うが・・・。
その時、店主は「玉(ぎょく)」と何度も言われていたので調べると・・・・・。
「軟玉とは硬玉(ヒスイ輝石)に対する言葉で、硬度が石英に並ぶ硬玉よりわずかに低いものであることからこう呼ばれている。
ネフライトとも呼ばれている。半透明乳白色ないし深緑色。鉄やマンガンによって黄、茶、橙、青、紫色を呈したものもある。
中国では軟玉しか採れず、古くは玉(ぎょく)と呼ばれ、古代より中国では価値ある宝石として多く使われていた。」とある。
「古くより中国、朝鮮、日本などで装飾として珍重されてきた玉(ぎょく)の一種が軟玉(ネフライト)である。」とも。
つまり、店主が言われていた「玉(ぎょく)」とは、軟玉のことで、確かに筆軸に使われているのは珍しい。
時々、収蔵の引き出しから取り出して眺めております。
見てるだけでワクワクしますね
何処で、いつ頃作られたものか・・など。
もっと詳しいことを聞いておけば良かったと反省しております。
それにしてもいろいろ、たくさんありますね
このようなものを見ると
「なんでも鑑定団」が思い出されます
『道具ばかり揃えて・・・』と、家内に叱られております。
こんな筆・・・あまり見かけないので、珍しいのでしょうね。