ながれやま栞 お話グループ中央 

子どもが好き、絵本が好き、おはなしが好き。そんな仲間たちの活動の様子を、折にふれてお知らせします。

夏休みおはなし会スペシャル

2015-07-25 | おはなし会スペシャル
待ちに待ったおはなし会夏休みスペシャルの本番当日。



ひまわりの花や虫さんに囲まれた、おはなしの森の部屋で、楽しいおはなしが始まりますよ~。



オープニングは、ゆかいな仲間が、会場のお友だちにご挨拶。

ナーサリーライムのしらべに乗せて、ハンプティ・ダンプティが踊ります。
かわいい足についた金具がタップダンスのように軽快な音をたてて、
楽しい気分を盛り上げてくれるんです。
歌を歌いながら、ハンプティたちを軽やかに操るのは、けっこう難しく、
三人のメンバーが、猛練習して本番に望みました。


はじめのおはなしは、絵本「いいから いいから」

「いいから いいから」と、遠来のお客さんをもてなす、とぼけた雰囲気のおじいちゃんと、孫のぼく。
ひたすら恐縮しつつも、おじいちゃんの「いいから いいから」に押され、いつのまにかパンツをぬいでお風呂にまで入ってしまう、かみなりの親子。
思わずひきこまれ、あたたかい笑いを誘われるおはなしです。
読み手のYさんの、渾身の「おじいちゃんのとぼけ声」が素晴らしく、
最後に意外なオチもあって、終始、笑わせてもらいました。


次は大型絵本「ありとすいか」

一切れのおいしそうなスイカを見つけた、ありたち。
巨大なスイカの実の部分を少しずつくりぬいて解体(?)し、せっせと巣に運び入れます。
そして、最後に残った皮をどうするのかというと……?
アリの働きぶりもさることながら、スイカが運び込まれる前後の「あり巣の様子」に、
会場のお友だちは、興味しんしんで、目がくぎづけ。
最後の巨大なウォータースライダーにも、うれしそうに反応してくれました。


おはなしをじっくりきいてもらった後は、手遊び「さかながはねた」

会場のお友だちはみんな、元気にぴょーんと はねてくれました。
ぴょーんとはねて、体のあちこちにくっついた、さかなが、いったい何に変わるのか?
「あてっこ」するのも楽しいようで、子どもたちは、それぞれ思いつくまま、元気に答えてくれました。


手遊びで体もほぐれた後は、パネルシアター「はてなとおひさま」

歌にあわせて、パネルに貼られた影が「誰の影か」をあてていく、クイズ形式のおはなしです。
生き物の形をシルエットだけ判別できないと、
また、地面にうつる影が上下逆さまに見えることを理解していないと、答えが分かりません。
けっこう難しいかと思ったのですが、演じてのGさんが影をパネルに貼った瞬間、
「誰の影?」と問う間もなく、客席から一斉に答えがかえってくるんです。
特徴のあるキリンやラクダの影は、頷けるとしても、
わたしたちメンバーが最初に見たとき、一瞬首をかしげてしまったような影さえ、
子どもたちがすぐにあててしまうのには、おどろきでした。
はてなとおひさまの歌は、「誰の影?」ときいてから、答え合わせまでのフレーズが長いのですが、
あまりに早く答えがかえってくるので、Gさんもそのフレーズを飛ばして、
すぐに答えを明かすはめに……
でも、子どもたちがとても嬉しそうだったので、良かったです。


さて、お次はお歌「あひるのカッタッタ」

おはなしと、おはなしの間の気分転換。
かわいいあひるさんが、ずらりと並び、
くちばしをカツカツ、カスタネットのように鳴らして、お歌をうたいます。
この歌、かんたんそうに見えても、メロディがけっこう難しく……
でも猛練習の甲斐あって、あひるさん、じょうずにくちばしでカスタネットごっこできました。
おはなし会には赤ちゃんも来てくれるのですが、
じっくりきかせるおはなしは、内容がわからないから、途中で飽きてしまうことも多いのです。
そんな赤ちゃんたちにも、音の出るあひるさんの歌は、楽しんでもらえたようでした。



気分も変わったところで、大型絵本「おばけのバーバパパ」

いわずとしれた、世界じゅうで人気のおはなしです。
大きくなりすぎて、動物園に入れられるはめになったバーバパパ。
動物たちと友だちになりたくて、檻を抜け出してみんなに友だちになろうよとアピールしたのに、
だれにも相手にしてもらえないどころか、動物園を追い出されてしまい……
姿をどんな形にも変えられるなんて……こんなともだちがいたら、どんなに楽しいかと思うのですが、
ひとと違った能力というのは、なかなか受け入れられないのでしょうか。
居場所がなくて泣いていたバーバパパですが、
火事場で大活躍して大勢の人の命を助け、最後にはたくさんの友だちを手に入れます。
良かったねと、心からほっとできる作品。
会場のおともだちも、みんな、じっと聞き入っていました。


おはなし会も終盤に入りました。
ここで体を思いっきり動かしましょう。絵本「ぺんぎんたいそう」です。

絵本をおしまいまで読んでから、客席のみんなが、立ちあがって、ぺんぎんたいそうに挑戦!
大きく息を吸って~。はいて~。の部分は、ページを後にめくって、繰り返します。
ベテランOさんの、満面の笑みのリードで、
最初は恥ずかしそうに手足をパタパタしていた子も、最後には驚くほど大きくジャンプしてくれて、
みんな楽しんでくれたようでした。



さあ、いよいよ最後のおはなしです。紙芝居「まるぱんころころ」
別名の絵本もたくさん出ている、有名なロシア民話ですが、
紙芝居バージョンは、どうぶつたちとの間に繰り返される掛け合いはもちろん、
まるぱんのゆかいな歌がなんとも楽しいのです。
演じ手のMさんはグループいちの美声と、音楽の賜物の持ち主。
「まるぱんちゃん」っぽく声を可愛くして、自作の軽快なメロディを歌い、物語を盛り上げてくれます。
きつねさんの甘い甘~い言葉に、うれしなったまるぱんが、思わず調子に乗って、ついにペロリと食べられてしまうくだりには、
大人も子どももひきこまれてしまいまいした。


これにて、夏休みスペシャルはおしまいです。
暑い中来てくれた小さなお友だち、大きなお友だち、
そして、おはなし会のために力を貸してくれた図書館の妖精さん、
みんなみんな、ありがとう!


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