STUDIO T・S・A-のんびり双子の仕事ぶり

ジュエリー&アクセサリーのデザインを生業とする双子の日常。

経験と想像力と。

2012-08-23 | アトリエ日記


Mano Pigra / Numero Bangle "0" Mat. Brass , K18(plate)




昨日、約3千人の小中学生が自ら素早い避難を行い大津波を生き抜きぬいた、

“釜石の奇跡”を生んだ防災教育についての番組を見ました。

でも子供達の中には釜石の奇跡、と言われることには違和感があるようで、

避難訓練を何回もやってきて、それを行ったのだから奇跡ではなく”実力”だ、

奇跡というのは足下ぎりぎりで津波が止ったりすることで、

今回のは訓練して来た成果だから”実績”だ、ということを淡々と言っていました。

防災訓練の大切さをしっかりと受け止め、現実に身に着けた事への自負を感じました。


ある父子は避難先の公園に逃げたとき、そこにも津波が襲ってきました。

その時のお父さんの様子は、硬直し、もうダメだと諦めているように見え、

それが彼(子供)の目には父が自分から死のうとしている様にも写った。

ショックな出来事です。経験や知識は大人の方が多いはずだけど、それが災いとなる。

自分もお父さん側の人間=大人になってしまっている気がしました。

彼に逃げようと促され、お父さんも我に返り一緒に逃げ、難を逃れました。

また、他の避難所でも、子供達に促され、

指定された避難所を出て、さらに高台に避難した事で難を逃れたことが紹介されました。


大人の経験や知識は一体何の為にあるのか。

早々に何かを見限ったり、諦めたりする為のものではなく、

最善の方法を素早く見いだす為に使わなくてはいけない。

また、想像力は重要で、経験値で物を測ってはいけない。

子供の想像力により、予想をはるかに超えた災害を彼らは想定し、その先の安全な場所へと移動した。

想像力の大切さ、これは防災に限らない。

能力や可能性に限界を持たない事。子供にはそういう想像力もある。

そして、何事にもフットワーク良く。大人はまったくおしりが重い。。

防災教育の重要性だけでなく、自分自身色々反省させられた番組でした。