友を送る、必定再见!
昨夜、沢村の送別会があった。彼は、私たち、長沼・片山達とこの酔話会を立ち上げたとき半年ほど後に参加してきた。あれは、もう北京オリンピックの年だったから、かれこれ四年ほどになる。そして今度は娘夫婦のボランティア活動をしているというタイのミャンマー国境近くに行くらしい。蘇州に来る前にも報道関係の仕事をしていて、中国国内をバックパッカーをして徘徊していたそうな。
李白の詩に「友を送る」というのがある。青年期に覚えたものだが、まさに「浮雲遊子の意」だなぁ、と思った。確か私より一つ年下だと聞いている。元気だよなぁ。
彼については様々な思い出がある。
あるとき、酔話会のメンバーで蘇州について何か本を出そうじゃないか、と言うことになって会合を開いていたとき、原因は何だったか忘れたが突然に彼が荒れた。私はちょっとその話題に外れていたようだったが「おまえら・・・」と言うことになって私が「おまえら・・・、とは誰と誰のことだ」と問い詰めた。しばらくやりとりの後便所から戻って来て、座敷にトノサマガエルよろしく、両手をついて「先ほどはすみませんでした。」と謝った。これが長州人か、との印象を受け、蛤御門の変をなぜか思い浮かべた。
また、私が2年前に軽い脳梗塞を患い一週間ほど入院していて、学校に戻ってきたとき、最初の挨拶が、「入院していたんだってね」ときた。誰に聞いたのかとの問いに答えた後私が「どうして見舞いにも来ないで・・・」と言うと「気持ち悪かったから・・・」との返事をした。(そのとき彼はこの酔話会の会長をしていたので・・・)
いつも心に思い浮かんだことは、即、口に出してくる。結構正直な性分なんだろう。いつまでも元気で過ごせよ。そして、又、機会を設けて蘇州にも顔を出してくれよ。
青山横北郭,白水遶東城。
此地一為別,孤蓬萬里征。
浮雲遊子意,落日故人情。
揮手自茲去,蕭蕭班馬鳴。
青山(せいざん)北郭(ほっかく)に横(よこ)たわり,
白水(はくすい)東城(とうじょう)を遶(めぐ)る。
此(こ)の地(ち)一(ひと)たび別(わか)れを為(な)し,
孤蓬(こほう)万里(ばんり)に征(ゆ)く。
浮雲(ふうん)遊子(ゆうし)の意(い),
落日(らくじつ)故人(こじん)の情(じょう)。
手(て)を揮(ふる)って茲(ここ)より去(さ)れば,
蕭々(しょうしょう)として班馬(はんば)鳴(いなな)く。
山が青々と町の北側に横たわり、川が白く輝き、町の東方をめぐっている。君はここで一たび別れを告げたなら、一本の蓬(よもぎ)が風に翻るように万里の旅路に向かうのだ。君の心は空に浮かんだ雲のように寄る辺なく、友人である私の気持ちは落ちかかる夕日のように切ない。さあ、いよいよ出立(しゅったつ)の時となって手を振りきると、別れ別れになる馬さえも悲しげに嘶(いなな)いた。
健康には呉々も留意され更に多くの感動を味われん事を。
「人生60からが面白い」と言われていましたが未だ体験できておりません、これからです。