バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

お盆休み終わり。

2008年08月17日 | すきくぴの独り言
長いような短いような、お盆休みが終わりそうです。
また明日から検査業務ですね。私はおもに胃がん検診と肺がん検診に従事してます。



胃がん検診は、病変を発見したときにはその病変に対して追加撮影を行います。
二重造影の第1法、2法。あと側面像、そして圧迫法。この4つをおもに撮影します。時間的に余裕があれば、空気の多量と少量の写真も撮影して、より詳細に病変を検討したいですね。




ルーチン撮影(集団検診)で、このような追加撮影を行っている施設、または撮影者はどれだけいるのでしょうか?




がん手術の進歩、抗がん剤の進歩、それぞれあると思いますが、やはり一番進歩、進化しなければならないのは、検診施設が小さな病変、特にがんを見つけることだと思いますね。バリウム検査でいえば、透視観察です。早期の胃がんでもっとも多い0‐Ⅱcは、うっすらとバリウムが溜まる!!つねにこれをイメージして検査を行うこと!!そしてたくさんの0‐Ⅱc写真を見ること!!
今日は、明日からの業務の確認みたいな内容になってしまいました。ようし、明日からも頑張るぞ!!



明日、受けにきていただける方々、よろしくお願いします。


ポリープとがん

2008年08月17日 | 胃X線を受診される方へ
今日はポリープについて検討します。
ポリープには胃底腺ポリープ(fundic gland polyp)と過形成性ポリープ(hyper plastic polyp)があります。
胃底腺ポリープは、胃粘膜の委縮がない、年齢でいえば比較的若年の方に多いです。胃がんのリスクであるピロリ菌に感染していない胃の人に多いです。
一方、過形成性ポリープは、胃の粘膜が荒れている方に多く発生します。一般的に年齢が進むにつれて、胃の粘膜は委縮していきます。高齢の方のほうが過形成性ポリープができやすいです。

さて、ポリープは命を落とす危険なものなのでしょうか?


実際には危険ではありません。なので検診で発見されたとしても、すぐに手術というわけではありません。
定期的に経過観察はしますが、まず命には別状はないため、見つかっても安心して良いと思います。ポリープは良性です。ある程度のところで増殖が落ち着くといってよいでしょう。


がんは無限に増殖していきます。がん検診を定期的に受けていただきたいですね。