バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

4大撮影法 二重造影法

2014年11月03日 | 胃X線読影
こんにちは、今日は胃X線検査において重要である撮影法についてです。
撮影法には4つあり、

1.充盈像
2.粘膜レリーフ法
3.圧迫法
4.二重造影法

に分けられます。
現在、新・胃X線撮影法ガイドラインでは、二重造影法が主体となっています。
検診では撮影時間が限られていますので、より少ない撮影枚数でより多くの胃の粘膜の状態を把握する必要があります。それが二重造影法です。
二重造影法とは、陽性造影剤であるバリウムと、陰性造影剤である発泡剤を飲んで検査を行っていきます。寝台を水平位にしたのち右回りで回ってもらうことで胃の粘膜面に付着されている粘液をはがし、代わりにバリウムを塗り付けます。
ここで必要なことは、ただやみくもに撮影するのではなく目的とする部位にバリウムを塗り付けて撮影することです。
二重造影法にはさらに2つにわけられ、胃の粘膜面を模様として表す第Ⅰ法とバリウムを流したり溜めたりしながら粘膜面の凹凸を表す第Ⅱ法があります。
ガイドラインに示されている二重造影法は第Ⅰ法にあたります。