おかげさまで1万件を突破しました。
これも日頃みなさまから教えていただけることが多いためでしょう。
これからも継続して続けていこうと思います。
今後もよろしくお願いします。
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ついこの間、他の技師さんの撮影した写真をチェックしていたところ、胃がんらしき所見が目につきました。
前庭部前壁にある病変だったのですが、前年、さらに一昨年を見たところ、粘膜の異常像を指摘することはできませんでした。
昨年からは、撮影者全員の写真チェックを行っていますが、やはり改めて見ても、Retrospectiveに見ても、指摘することはできませんでした。
前年の体位を検討したところ、前壁撮影時の枕も当たっており、胃角の正面で撮影されていました。強いてあげるなら、前庭部前壁と椎体とが重なり胃粘膜の異常をとらえにくくしたのかもしれません。
今回の症例はもしかしたら逐年検診群の中で、進行がんの部類に入るかもしれません。まだ詳細な結果が返却されていないため、現時点ではこれ以上の話しを進めることができません。今後の追跡調査が必要とされる症例です。
皆様は椎体との重なりによって、病変を指摘できなかったあるいは、指摘が困難であった経験がありますか??もしあるようなら、いろいろと教えていただきたいと思います。
今回も、胃透視に関する質問項目を覗いてみました。
すると胃がん検診で、ひっかかる方はみな胃がんなのか?!の内容に眼が止まりました。
結論からいうと、すべてが胃がんではありません。
ポリープの疑いで要精密になる方もいれば、潰瘍や潰瘍瘢痕。
あるいは十二指腸の潰瘍や瘢痕の疑いによって、要精密となる方もいます。
集団検診の胃透視の要精検率、全国平均はおよそ10%前後と記憶しております。
そして集団検診、地域検診の胃がん発見率は全国平均、約0.15%です。
これはどういうことなのかというと、
10000人受けた中で、100人の人が要精密となる。10000人のなかで胃がんの人は、15人を表しています。
すなわち要精密検査となる100人のなかから、15人が胃がんであるという計算になります。実際には単純計算とはいかないため、誤差は当然のことながら存在しますが。
胃透視を受けて要精査となった人のなかから、実際に胃がんで発見されるケースは1%くらいといわれたりします。
このような値を多いとみるか少ないとみるかは、その人それぞれの考えがあるかと思います。
しかしながら、確実に言えることは、胃がんになる人の割合が多い日本。依然として胃がんによる死亡率は高いです。がん検診のさらなる普及が望まれます。
先日、胃の研究会に参加してきました。
最近、研究会の数が多いので、体力的に消耗しつつも、勉強になることばかりです。
撮影技術向上のためには、研究会への参加が必要です。
来月も開催されるため、また勉強しにいこうと思います。
さて、今日は先日行われた研究会の内容を簡単にまとめてみました。
講演していただいた先生は、現状に満足せずつねに向上心を持ち続けることが重要である。NPOが提案した基準撮影はあくまで基礎であって、そこで慢心するのではなく、病変発見に努める撮影技術を体得するようにとおっしゃっていました。
私は胃角部前壁小彎寄りの病変発見について質問しました。
NPOで決められている前壁の撮影には腹臥位の正面と第2斜位像があります。
私が普段から行っているのは対策型検診(Population-based screening)である間接撮影8枚法であるため、腹臥位の第1斜位像をルーチンとして撮影していません。
しかしながら、小彎や胃角はがんの好発部位であり、腹臥位の第1斜位像は必要な撮影体位です。時間的制約やコストの関係から、受診者全員に対して、この撮影体位を追加するわけにもいきません。そこでどうすれば良いのかを聞いてみました。
先生からの回答は以下のようなものであり、私なりにまとめてみました。
①検査序盤で撮影する背臥位の撮影時、まずは胃角の正面(真接線)を基本通りに描出する。そのさいにわずかな胃角の辺縁や粘膜面の異常を透視下で確認する。
②ルーチン中、胃角の正面を表した状態で、寝台の角度をいろいろと調節しながら、起頭のみを利用し、胃角の状態を見る⇒もし異常があれば、辺縁ラインがイレギュラー化するかをみる。
③背臥位の第1斜位像、弱頭位の第2斜位像で胃角のアーチを確認する。もちろん基準通りに斜位像を撮影する。
④腹臥位の撮影時、枕を用いるのは大前提で、胃角を正面視して撮影する。そのさい、背臥位時と同様に、胃角のラインを読み取る。そして寝台を逆傾斜するときの透視観察はきちんと行う。
①から④をきちんと行えば、比較的高率に胃角部周辺の異常所見には気づけるとの回答でした。
後壁寄りにあるか前壁寄りなのかを撮影中に認識し、前壁寄りであるならば、腹臥位の第1斜位像の透視観察、および撮影に移行する。
この流れが良いとおっしゃっていました。
体験として、実際の撮影現場ではすでに、胃角部前壁小彎寄りの病変(浅い陥凹性)を捕らえてはいますが、もう一度再確認、そしてもっと良い方法はあるのかを疑問に思ったので質問してみました。
今日も研究会で学んだことをまとめていこうと思います。
今日は、横胃に対する幽門前部の撮影についてです。
幽門前部は、がんの好発部位です。こと病変に拾い上げについて考えた場合、
二重造影法で勝負するか、圧迫撮影で勝負するかで意見が分かれるところであります。
学会中でも疑問に思ったのですが、病変の存在やその肉眼形態を分析するさいには
二重造影法のほうが、指摘しやすいと思います。
病変拾い上げの観点から考えると、圧迫撮影法は二重造影法の補足的な意味合いを持つと思います。
圧迫撮影の写真を検討するのは、やはり困難を極めるのではないでしょうか。
実際に、症例検討で二重造影と圧迫撮影の両方の写真が提示されていましたが
だれも積極的に圧迫撮影の写真を読影していませんでした。
圧迫撮影は深達度の判定には威力を発揮しますが、こと病変全体の肉眼状態を把握するためには、二重造影法が有用でしょう。
客観性に乏しい撮影法であると考えます。
研究会中の発表では、非常に浅い病変に対しては、圧迫撮影法は有用であるというご指摘もありました。
研究会への参加はためになることばかりで、今後の撮影に役立てていきたいと思います。
昨今、胃透視撮影技術のさらなる精度向上が問われています。
胃透視は一般撮影と比較して再現性が乏しいようです。
再現性が乏しい原因は、撮影者間の技術に差が生じるためであると考えられます。
再現性の問題は、読影に支障をきたすことになります。
同じ被験者なのにも関わらず、撮影者で胃形の様子やバリウムの付着。そして前壁撮影をはじめとする描出能に差が出ます。
少しでもこの問題を解決していくためにも、院内での意識共有、技術の共有が必要であると考えます。
このたび、胃研究会に参加させていただける機会がありました。院内の技術格差を少しでも改善し、かつ全体のレベルアップに繋がるよう、これからも勉強会を継続していこうと思う次第であります。
この土日、胃の研究会へ参加しました。
症例検討会は面白かったです。症例数は80分枠に対して4例でした。
前回お話したようにやはり、X線と内視鏡、そして切除標本の構築が大変勉強になりました。
個人情報との関係もあって、切除標本まで獲得するのが難しいのが現状ですが、真に胃X線の技術を身につけていくためにも、できるかぎりの資料集めはしたほうが良さそうです。
症例のほとんどは、胃X線の病変に対する追加撮影がありました。内視鏡や切除標本の情報もあったため、勉強になりました。
今回の検討会では検討する時間が少なく、一つ一つの写真に対する詳細な比較検討ができるときは、思い切って1例あたりの検討時間を1時間近くとったほうが良いのだと感じました。
切除標本をみながら、「本症例に対してのX線検査の撮影手技はうまくいっていたのか」・・・。撮影手技、ひとつひとつの検討が次回の技術向上に繋がっていくいくものだと感じました。
今日は、研究会の打ち合わせに参加させていただきました。
研究会を行うにあたって、当然のことながら、打ち合わせは必要なことですね。
きちんとしたテーマを決めて、道筋やその予測をすることの大切さを学びました。
私は普段から行き当たりばったりのやり方で行事ごとをこなすほうです。これはいけないなぁと思いました。
あと、先日に行われた消化管の撮影実習の結果や感想の反省点について話題になったりもしましたが、ある程度考えてやってはみたが、思ったような結果は残せなかった。反省はするが次回に生かしていけば良いですね、失敗があってこその成功!!ですね。今後を期待したいと思います。
毎回のことですが、先輩がたの話しを聞いていると、非常に勉強になります。
夜からの打ち合わせは、正直考えますが、話しを聞ける場の中に自分がいれることは幸せなことなのだと思います。毎回、その都度勉強になります。
とりあえず、私的な今後の課題は・・・。誰が見てもわかる追加撮影をめざします。病変全体がわかる範囲のわかる追加撮影を目指すことにします。キーワードは二重造影法の第2法ですかね。誰が見てもわかる説得力のある撮影を行わなければ。
私を指導していただいている技師の方々、いつもありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。