3月10日(土)花粉がたくさん飛んでいます。
辛い!目がかゆい!
土用の朝のお教室はいつもの順番です。
彩翆さんが終わり、東鶴さんが指導を受けています。
先生は立ちあがり、別室の倉庫へ・・・
大きめの茶封筒を出してきました。
その中の一枚を広げました。
字体の大きな拓本です。
彩翆さんも東鶴さんも私も“おぅ~”と言って声をあげました。
ここから先生のご説明が始まりました。
「これは中国で採った拓本です・・・」
「きっと、タンポなどでは無く、ロ―ラ―などで採ったものでしょう」
「字が不鮮明で、中白も墨が入っています」
そして、もう一枚を開きました。
いろいろとご説明がありました・・・。
長野のなんとか寺?比田井天来先生の・・・?山の上・・・?
よく把握していませんでした。
そこの石碑の拓本です。
鮮明に浮き出ているように見えます。
実に丁寧な仕事をしています。
鑑定団ではありませんが、「いい仕事していますねぇ~」です。
裏面を触らさせていただきました。
凹凸がありシッカリと採っているのが分かります。
「へぇ~」です。
一同ため息!
先生は更に、もう一枚を開きました。
唸ります。
なるほど・・・。
石に彫る方も凄いと思いますが、簡単そうに見える拓本採りも大したものです。
丁寧に時間をかけてシッカリと採って行く。
これが日本人が成せる繊細さなのでしょう。
見て下さいよぅ~
雅印も鮮明です。
準備は大変な仕事だとも言っていました。
石碑をきれいに汚れを取り、薄いノリ状のものを塗って、画箋を張り・・・
丁寧に細かく採っていく。
湿拓です。
凄い!
短い時間に、いろいろとご説明いただきました。
歴の浅い私にとっては、意味不明の部分もありご説明できないのも残念です。
家に帰ると、内田藍亭先生からの便がありました。
開けてみると、藍亭先生が採られた拓本です。
先日ご紹介したのでいただけるとか・・・。
ありがたく頂戴いたします。
いただいた拓本を見ると、お名前や雅印を押すところは枠抜きのようになっています。
採る前から、全体のバランスや雅印を押す部分を決めているのでしょうね。
もちろん、裏面を触っても凹凸を感じます。
この続き(拓本)は、現場での採取状況ですかね?
( 萬 鶴)