むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

引首印(冠帽印)をつくる

2013-05-30 | 書道

書道を習い始めて、6年ちょっとになりました。

最初は半切に書いた作品も先生が所有している雅印を押していただいていました。

少しすると雅号をいただき、雅印をつくることになりました。

 

 

“先生、右上にあるハンコウは何ですか?”

最初は、こんな感じの会話です。

先生は丁寧に、“これは引首印、または冠帽印と言いましてね、ここから書き始めると言う印ですよ”と・・・

 

 

この引首印は、自分の人生訓や書論を表しています。と・・・

まさに、へぇ~の世界です。

 

 

雅印をつくる際に、先生から人生訓などをお話しました。

「不動心」「放神(心)」の二つが選ばれました。

“無理やりに方向を付けることなく、あるがままの心の状態で書く”と言う意味合いです。

流されて流されず・・・。

流されながらも、どこかに自分の意志を持っていたいからです。

私の人生訓の一つです。

 

 

そして、選んだのは「放神(心)」でした。

七分三顆組(ななぶさんかくみ)

ようは、七部の大きさで三点セットです。

そして、6年が過ぎました。

90歳になる母の願いで、半切額装横を書くことになりまして、先生にお手本を書いていただきました。

「萬鶴さん この大きさでは八分の雅印が良いですね」と・・・。

 

 

早速、廣悦堂さんにお願いして八分の雅印をつくりました。

本来は自分で彫りたかったのですが、まだ基本が出来ていません。

 

 

今度は引首印を変えて見ました。

まさに、自分の人生訓(座右の銘?)です。

「漁夫の利」と「棚からぼた餅」です。(笑)

桑原翆邦先生が「魚目」としていますので、私は「魚利」にしました。

ジョークの世界です。

こんな引首印にしたいと先生にお話しましたら、面白いじゃないですかぁ~です。

世の中、以外に漁夫の利ってありますよね。

これも努力の結果、利の場面に出くわすのだと信じています。

「魚利」

いかがでしょうか?

 

萬 鶴


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
魚の水を得たるごとし (鶴城)
2013-06-02 11:46:07
萬鶴さん

「魚」、合っていますね。

「魚利」とは「水魚の交わり」の省略形と理解しました。





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ギョ?ギョ? (鶴城さん 萬鶴)
2013-06-04 12:19:07
鶴城さん

魚へんに利と書いて「あさり」と読むようです。
「水魚の交わり」?これについてもう少し教えてください。
あさりの酒蒸しでも食べながら・・・。
*久しぶりのお稽古はいかがでしたか?
今度は私が置いて行かれています。
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