２０１１の夜明け

正月から仕事という夫を送り出し、
黒猫レイちゃんと初日の出散歩に行きました。

だんだん明るくなっていく空に、
「初日の出に間にあわないよ。行くよ」
と、レイちゃんを急かしたものの、
一向に太陽は現れません。

「なーんか、昨年もこうやって早く来すぎて、待てなくて、結局、家の中から見た気がするなあ」
と、一年経っても学習しない私（もしくは一年経ったら忘れる私）は、
今年も、
「寒いから、もう帰ろうか」
と、帰りかけました。

黒猫レイちゃんを呼びに、小道に外から回りこんだ時、空にリング状の白い筋を見つけました。


「神様みたい」


間もなく現れる太陽神の、リングのように見えました。


初日の出フライトの飛行機が、飛んでいるのを見かけたので、
種を明かせば（明かす程でもない？）、飛行機雲に間違いないのですが、
2011年、最初の太陽の光を浴びて輝く飛行機雲は、神々しく、
まるで、祝福を受けているようでした。


家に帰るまで、その形を留めていた飛行機雲は、
我が家から天使の一家を見た時、
ちょうど天使の一家の屋根の上に、ありました。

「本当に天使だったんだ」


不思議な偶然に、今年は良い年になりそうな予感です。