ITパスポート試験は、唯一CBTで受験できる試験区分である。
情報処理技術者試験のレベル1に該当する、いわばITの入門的な位置付けの試験区分である。
詳しくは、こちら。
ちなみに、CBTとはコンピュータ上で試験を受けること。
解答用紙に答案を書く試験ではない。
ITパスポート試験は、
経営戦略、マーケティング、財務、法務など経営全般に関する知識をはじめ、セキュリティ、
ネットワークなどのITの知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識
が問われる。
この試験区分は主に大学生や社会人1年目の方が目指すべき試験区分である。
とはいうものの、意外に難しい。
何が難しいかというと、覚える範囲が非常に広いという点である。
ITパスポート試験は、
ストラテジ系(経営全般)
マネジメント系(IT管理)
テクノロジ系(IT技術)
の3分野から構成され、各分野で300点以上、総合評価点で600点以上取らないと合格にならない。
この試験区分は、学習してみると分かるが、バランスが非常に重要である。
例えば、ITパスポート試験よりも上位の試験区分に合格している方は、要注意である。
その試験区分に特化した知識だけでITパスポート試験を攻略しようと思っても、難しいという点である。
私は、上記3分野で最も知識が足りていないのは、ストラテジ系である。
ちなみに、ITパスポート試験で問われるストラテジ系の用語をいくつか紹介する。
・経営・組織論(職能別組織や事業部制組織など)
・会計・財務(売上総利益、営業利益、経常利益、税引き前当期純利益、損益分岐点など)
・法務(著作権法、不正競争防止法、不正アクセス禁止法、PL法、個人情報保護法など)
・経営戦略(コアコンピタンス、コトラーの競争戦略、PPM、BSC、3C、4P、CFS分析など)
いかがであろうか。
意外に難しい言葉がたくさん出てくる。
これは、マネジメント系やテクノロジ系でも同様である。
情報処理を学ぶ上での重要な要素が詰まっているのだ。
ITパスポート試験は、ITの入門的位置付けの試験区分である。
言い換えれば、これからITを学ぼうとする人が最低限学ばなければならないことが詰まった試験である。
0⇒1にしなければならないため、最初は本当に苦労する。
ただ、100点を目指さなくてよい。
各分野30%以上、総合で60%を超えればよい。
また、この上の試験区分で、基本情報技術者や応用情報技術者がある。
これらの試験区分でも、同様の知識に対して、もう1歩、2歩深みが増す。
まずは広く浅く知識を知る程度で良い。
学生のみなさんで、特に将来IT関係の会社で仕事をしてみたいと思っていらっしゃる方は、是非学習してみてほしい。
就職活動でも有利になる。
この試験区分に合格したからといって、何かできるようになるわけではない。
しかし、この試験区分で学習した”基礎”が、上位の試験区分を受験する際や社会人として働くうえで役に立つ。
何事も、”基礎が一番大事” ということである。
それを思い出すために、私もこの試験区分に再チャレンジしている。
思い立って、受験申込する。
この一歩は、意外に大きい。
何かしなきゃなぁ~で終わる人と何かしなきゃ変われないと思って行動に移れる人。
この差で既に将来が決まっているのかもしれない。
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