連載シナリオ『黒電話』
14 ディスコ
正樹、サーフボードと荷物を抱え
歩いて来る。
スナックの様な入り口のドア
正樹、ドアを開けようとするが、
開かない。
正樹「スミマセン」
正樹、ドアを叩く。
正樹「いねえのかよ?」
正樹、アタリを見回し、
路地から裏へ廻る。
× × ×
裏にプレハブ(事務所)が在る。
正樹、ドアをノックして、開ける。
正樹「スミマセン、今日からバイトすること
に成ってます、山本です」
青木春江(29)、振り返る、
正樹と春江、目が合う。
春江、瓶底眼鏡にエプロン、モンペ姿。
日焼けして三つ編頭、色気なし。
ディスコ社長(45)、後から顔を出し、
社長「ご苦労さん」
社長、正樹を足元から上へ顔まで
舐める様に見詰める。
社長(モノローグ)「顔は少し可愛いけど、
ちょっとチビだな、ちょうどいいや」
社長「山本君、君は今日から一週間、春ちゃ
んの食堂で研修してくれ」
正樹、キョトンとした表情で、
正樹「あの僕、ディスコにバイトに着たんで
すが?」
社長「分かってるよ、だから最初は食堂で研
修だ」
正樹、困った顔で、
正樹「食堂は昼もバイトですよね?」
社長「あたり前じゃないか」
正樹「僕、昼はサーフィンするんで、
ディスコにバイトしに来たのですが」
社長、イラついた表情で、
社長「嫌なら、ウチでバイトしなくていい
から、バイト希望は幾らでもいるんだよ」
春江、正樹の肩を叩いて、
春江「おにいちゃん、大丈夫だよ、
ウチのバイトは、10時から5時までだか
ら、朝と夕方は海、入れるから」
正樹「はあ」
社長「どうするんだ、食堂で研修するか?」
正樹、思案する表情
春江「ウチは毎年サーファーのあんちゃんが
バイト来るけど、みんな喜んで帰るよ、
社長のディスコでバイトしても、昼は
キャッチでビラまきやらされるし、
ウチの方がサーフィン出来るべ」
正樹「そうなんですか?」
春江「そうだよ、なあ社長」
社長「そうだな、キャッチできなきゃ、
毎日昼はビラまきだ」
春江、正樹を見詰め、
春江「な、ウチ来な」
正樹「はい」
春江「そんじゃ、決まりだ」
春江、正樹の荷物を軽々抱え
春江「そんじゃ社長あんがとね」
社長「ああ、春ちゃんまたな」
春江と正樹、出て行く。
14 ディスコ
正樹、サーフボードと荷物を抱え
歩いて来る。
スナックの様な入り口のドア
正樹、ドアを開けようとするが、
開かない。
正樹「スミマセン」
正樹、ドアを叩く。
正樹「いねえのかよ?」
正樹、アタリを見回し、
路地から裏へ廻る。
× × ×
裏にプレハブ(事務所)が在る。
正樹、ドアをノックして、開ける。
正樹「スミマセン、今日からバイトすること
に成ってます、山本です」
青木春江(29)、振り返る、
正樹と春江、目が合う。
春江、瓶底眼鏡にエプロン、モンペ姿。
日焼けして三つ編頭、色気なし。
ディスコ社長(45)、後から顔を出し、
社長「ご苦労さん」
社長、正樹を足元から上へ顔まで
舐める様に見詰める。
社長(モノローグ)「顔は少し可愛いけど、
ちょっとチビだな、ちょうどいいや」
社長「山本君、君は今日から一週間、春ちゃ
んの食堂で研修してくれ」
正樹、キョトンとした表情で、
正樹「あの僕、ディスコにバイトに着たんで
すが?」
社長「分かってるよ、だから最初は食堂で研
修だ」
正樹、困った顔で、
正樹「食堂は昼もバイトですよね?」
社長「あたり前じゃないか」
正樹「僕、昼はサーフィンするんで、
ディスコにバイトしに来たのですが」
社長、イラついた表情で、
社長「嫌なら、ウチでバイトしなくていい
から、バイト希望は幾らでもいるんだよ」
春江、正樹の肩を叩いて、
春江「おにいちゃん、大丈夫だよ、
ウチのバイトは、10時から5時までだか
ら、朝と夕方は海、入れるから」
正樹「はあ」
社長「どうするんだ、食堂で研修するか?」
正樹、思案する表情
春江「ウチは毎年サーファーのあんちゃんが
バイト来るけど、みんな喜んで帰るよ、
社長のディスコでバイトしても、昼は
キャッチでビラまきやらされるし、
ウチの方がサーフィン出来るべ」
正樹「そうなんですか?」
春江「そうだよ、なあ社長」
社長「そうだな、キャッチできなきゃ、
毎日昼はビラまきだ」
春江、正樹を見詰め、
春江「な、ウチ来な」
正樹「はい」
春江「そんじゃ、決まりだ」
春江、正樹の荷物を軽々抱え
春江「そんじゃ社長あんがとね」
社長「ああ、春ちゃんまたな」
春江と正樹、出て行く。