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5日続けて鉄ネタです。次回は違うネタ…鉄ネタを好まない方も懲りずにまた遊びに来てくださいね。
急行「阿蘇」、TOPの寝台急行券は名古屋ー熊本時代のものです。この頃の熊本機関区には高森線の貨物用のC12がいました(その写真はネガを整理したら掲載しますね)。
急行「阿蘇」の車両は勿論旧型客車で普通車自由席・普通車指定席・グリーン車指定席・A寝台・B寝台と食堂車こそありません(車内販売は有)でしたが往年の立派な長距離夜行急行でした。そして列車の寝台車は発駅では座席で走行中に寝台に、そして朝方また座席に戻していました。空席の多い寝台車のセットは見ていて寂しいものがありました。
筆者が乗った日はたまたま機関車のSG故障で出発が50分ほど遅れ鳥栖まで暖房なしでの走行でした。車内販売のお姉さんが寒そうで可愛そうでした。本来は鳥栖では機関車交代をしないのですが特別な計らいでした。筆者は密かにC12を次位に連結しSGを提供してくれればいいのに…なんて思っていました。もっとも電気機関車の速度にC12はついていけないし乗務員の手配が出来ません。大人の事情で無理でしたね。
阿蘇への乗車は蒸気機関車の撮影旅行での帰路でした。疲れてて小倉を過ぎる頃にはスッカリ寝てしまい姫路付近まで目が覚めず関門の機関車交換などは夢にも出てきませんでした。いま考えるとモッタイナイ事をしたものだ…旧客急行をモット楽しめば良かったのにって思います。
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月日は流れ今回の北海道新幹線の開業で夜定期行列車は「サンライズ瀬戸・出雲」だけになりました。不定期での夜行は「ながら」位で他に走るとは思えません。しかもこの子たちは電車なのです。東日本の隠し玉のカシオペアも臨団のみかと存じます。
あれほど全国各地を駆け巡っていた夜行列車が今日のように衰退するとは…まぁ利用率を考えれば時代の流れより仕方のない事かもしれません。筆者だってA個やB個ならともかく普通車やグリーン車の座席車で一夜を過ごそうとは思わなくなってしまいましたからね。新幹線や航空機の発展と乗客が贅沢になった事での現実を真摯に受け止め、これからの鉄路を影ながら応援する筆者です。