スーパーイントラさんによるスーパー上級のコースで、N口イントラが設定したオフセット・パイロン・スラローム・コースでは、細かいオフセットやZターンなどがてんこ盛りでした。しかし、最大の眼目は前後間隔およびオフセット長さが共に短いフルロック・フルバンクから直ちに逆サイドのフルロック・フルバンクに切り返さないと通れない細かいセクションでした。
実際の数字はわかりませんが、イメージとして言うと、パイロンの前後(図の左右方向)の間隔が3.8m程度、そしてオフセット量(図の上下方向)が3.5mくらいのオフセット・パイロン・スラロームです。オフセット量が例えば5m以上あると切り返しの間に直進が入ることになります。これはそういう直進区間が全く入らない立て込んだ設定です。
試みに描いた図で言いますと、この時の旋回円の直径は4.5mで回り切っています。ちなみにCB1300のスペック上の最少回転半径は2.7mで、それはバイクを直立させた状態でフルロックまでハンドルを切った状態で回る理論値です。バイクを傾けると回転半径は小さくなりますが、4.5mというのは実際、フルロック、フルバンクのギリギリの回転半径になるだろうと想像されます。
そういう理想的なベストな旋回をすると理屈どおりに回るラインを考えると上図のようになるということです。
さて、こういう細かい設定はそんなに珍しくはないのですが、問題はその繰り返し回数にあります。レギュラーの上級クラスでは、フルロック2連続という場合が殆どで、フルロック3連続ないし4連続という設定はまずありません。
その理由はハッキリしています。全員がきちんと通れればよいのですが、膨らむと前走車もしくは後続車と行き会い衝突する恐れがあるからです。それが最悪で、そうでなくてもうまく回れなければパイロンを倒すとか車両転倒するとかということで収拾がつかなくなりかねないからです。
しかし2連続の場合は逃げ道があります。
1本目のアプローチと4本目の脱出でそれぞれ余裕をとってしまえば大回りでも通過することはできるからです。しかし、もう1本、パイロンを置くと少なくとも二つのパイロンは小さく回らないと帳尻が合わなくなるわけです。これは直線パイロンスラロームが最低5本立たないと実力がわからないというのと同じ事情です。
休憩時間にN口さんと話したことです。
「だから、普段の上級では2本目、3本目でフルロックという設定があっても、今日みたいにとどめの4本目が入るということは滅多にないでしょう。2本目、3本目でおつりを貯めても大丈夫だけど、とどめの4本目があるとそこで破綻するじゃないですか!」「がっはっはっ、その通りだね、がっはっはっ!」
N口さんに聞いたことや、色々試したことを総合してみると、この走り方のポイントは以下のとおりです。(以下、一番上の図の説明になります)
1)①のパイロンは、広いところから入るので自由にできます。スピードを落として小さくフルロックに近い形で入るか大きめのRで入るかの選択ができますが②のパイロンはフルロックにしたいので、それにあわせます。
2)②のパイロンからフルロック、フルバンクで旋回します。そのためには十分なスピードからブレーキを使ってフロントを沈めるようにします。
3)左にバンクさせ、②の旋回後半までにフルロックまでハンドルを切ります。
4)フルロック・フルバンクのまま、アクセルを開けます。フルロックでハンドルを押さえておくとフロントが前に進み回りこんでいき次のパイロン③の左に向かって方向が変ります。それと同時に車体が起きます。
5)車体が起きる動きを利用して、そのまま切り返す側(右側)まで車体を倒しこみます。
6)アクセルを開けるときにハンドルを戻すとバイクは前方に進んでしまうのでラインが膨らんでしまうので、ハンドルはフルロックのままにしておきます。
7)車体が切り返す側(右側)に倒れ始めるのを感じながら、ハンドルを切り返し側(右側)にフルロックするまで「カツンと当たるくらいの勢いで」切り返します。セルフステアという言葉は忘れて、思いっきり腕の力でこじります。
8)この切り返しのタイミングが早すぎるとバイクが起きたままになってしまいます。車体を起こして、さらに反対側に倒れる勢いが残っていることを感じ取れるところまで待ってハンドルを切ります。
9)切り返したら今度はバイクが反対側に倒れていくので行き足をつくります。車体が倒れこむのをアクセルを開けて止めると同時に前輪を前に進めていく動作になります。(今、③を右に回っているところです)
10)この時、アクセルを無造作に開けると飛びます。アクセルを開けながら、リアブレーキでトルクを押さえます。この微妙なスロットルワークによってフロントタイヤを前進させます。そのスピードを作ることが大切で、それによって次の切り返しにつなげます。この旋回は、スピードを維持することでバンク角を維持し、フロントを回しきるための動作になります。この時、フロントタイヤが④のパイロンに対して十分内側に切れ込んでいれば成功です。
11)次の④に向かう切り返しに対して、リアブレーキで押さえていた分を開放します。その結果、車体は切り返しの方向に立ち上がろうとします。
12)その立ち上がりの勢いを利用して再び、車体を切り返し側までバンクさせます。以下、7)からの繰り返しになります。
説明すると大変複雑なのですが、これらの動作を一つのパイロンについて1.7秒くらいの間に行います。やるべきことはわかったのですが、実際のところ私のレベルではもう一杯一杯なので、少しずつズレと遅れが出てしまうので、下図のようなラインになってしまいます。これだと、もう一本追加されたらアウトです。これはやはり練習するしかありません。ちなみにN口さん曰く「あれ位、細かくなると、『力を抜いて』なんていうこと自体が意味がない。自分で力いっぱい操作しないと回り切れない」とのこと。まず基礎体力から鍛え直さねば‥‥‥。
実際の数字はわかりませんが、イメージとして言うと、パイロンの前後(図の左右方向)の間隔が3.8m程度、そしてオフセット量(図の上下方向)が3.5mくらいのオフセット・パイロン・スラロームです。オフセット量が例えば5m以上あると切り返しの間に直進が入ることになります。これはそういう直進区間が全く入らない立て込んだ設定です。
試みに描いた図で言いますと、この時の旋回円の直径は4.5mで回り切っています。ちなみにCB1300のスペック上の最少回転半径は2.7mで、それはバイクを直立させた状態でフルロックまでハンドルを切った状態で回る理論値です。バイクを傾けると回転半径は小さくなりますが、4.5mというのは実際、フルロック、フルバンクのギリギリの回転半径になるだろうと想像されます。
そういう理想的なベストな旋回をすると理屈どおりに回るラインを考えると上図のようになるということです。
さて、こういう細かい設定はそんなに珍しくはないのですが、問題はその繰り返し回数にあります。レギュラーの上級クラスでは、フルロック2連続という場合が殆どで、フルロック3連続ないし4連続という設定はまずありません。
その理由はハッキリしています。全員がきちんと通れればよいのですが、膨らむと前走車もしくは後続車と行き会い衝突する恐れがあるからです。それが最悪で、そうでなくてもうまく回れなければパイロンを倒すとか車両転倒するとかということで収拾がつかなくなりかねないからです。
しかし2連続の場合は逃げ道があります。
1本目のアプローチと4本目の脱出でそれぞれ余裕をとってしまえば大回りでも通過することはできるからです。しかし、もう1本、パイロンを置くと少なくとも二つのパイロンは小さく回らないと帳尻が合わなくなるわけです。これは直線パイロンスラロームが最低5本立たないと実力がわからないというのと同じ事情です。
休憩時間にN口さんと話したことです。
「だから、普段の上級では2本目、3本目でフルロックという設定があっても、今日みたいにとどめの4本目が入るということは滅多にないでしょう。2本目、3本目でおつりを貯めても大丈夫だけど、とどめの4本目があるとそこで破綻するじゃないですか!」「がっはっはっ、その通りだね、がっはっはっ!」
N口さんに聞いたことや、色々試したことを総合してみると、この走り方のポイントは以下のとおりです。(以下、一番上の図の説明になります)
1)①のパイロンは、広いところから入るので自由にできます。スピードを落として小さくフルロックに近い形で入るか大きめのRで入るかの選択ができますが②のパイロンはフルロックにしたいので、それにあわせます。
2)②のパイロンからフルロック、フルバンクで旋回します。そのためには十分なスピードからブレーキを使ってフロントを沈めるようにします。
3)左にバンクさせ、②の旋回後半までにフルロックまでハンドルを切ります。
4)フルロック・フルバンクのまま、アクセルを開けます。フルロックでハンドルを押さえておくとフロントが前に進み回りこんでいき次のパイロン③の左に向かって方向が変ります。それと同時に車体が起きます。
5)車体が起きる動きを利用して、そのまま切り返す側(右側)まで車体を倒しこみます。
6)アクセルを開けるときにハンドルを戻すとバイクは前方に進んでしまうのでラインが膨らんでしまうので、ハンドルはフルロックのままにしておきます。
7)車体が切り返す側(右側)に倒れ始めるのを感じながら、ハンドルを切り返し側(右側)にフルロックするまで「カツンと当たるくらいの勢いで」切り返します。セルフステアという言葉は忘れて、思いっきり腕の力でこじります。
8)この切り返しのタイミングが早すぎるとバイクが起きたままになってしまいます。車体を起こして、さらに反対側に倒れる勢いが残っていることを感じ取れるところまで待ってハンドルを切ります。
9)切り返したら今度はバイクが反対側に倒れていくので行き足をつくります。車体が倒れこむのをアクセルを開けて止めると同時に前輪を前に進めていく動作になります。(今、③を右に回っているところです)
10)この時、アクセルを無造作に開けると飛びます。アクセルを開けながら、リアブレーキでトルクを押さえます。この微妙なスロットルワークによってフロントタイヤを前進させます。そのスピードを作ることが大切で、それによって次の切り返しにつなげます。この旋回は、スピードを維持することでバンク角を維持し、フロントを回しきるための動作になります。この時、フロントタイヤが④のパイロンに対して十分内側に切れ込んでいれば成功です。
11)次の④に向かう切り返しに対して、リアブレーキで押さえていた分を開放します。その結果、車体は切り返しの方向に立ち上がろうとします。
12)その立ち上がりの勢いを利用して再び、車体を切り返し側までバンクさせます。以下、7)からの繰り返しになります。
説明すると大変複雑なのですが、これらの動作を一つのパイロンについて1.7秒くらいの間に行います。やるべきことはわかったのですが、実際のところ私のレベルではもう一杯一杯なので、少しずつズレと遅れが出てしまうので、下図のようなラインになってしまいます。これだと、もう一本追加されたらアウトです。これはやはり練習するしかありません。ちなみにN口さん曰く「あれ位、細かくなると、『力を抜いて』なんていうこと自体が意味がない。自分で力いっぱい操作しないと回り切れない」とのこと。まず基礎体力から鍛え直さねば‥‥‥。
中級でCB750であたふたしました。
バイク持って無くても通うだけで
楽しめます。
こんな楽しめる場所があっったとわ。
スピードもそんな速くないので、
転けても大けがすることないので、
フルロックから、フルロックって
パイロンの間何メーター
ぐらいなんでしょうか?
HMSは集合スクールですから、実際の長さや距離を精密に測ってみたことはありません。
ただ、色々な経験を総合すると、以下のようになります。
4.5m間隔の直線パイロンスラロームを基本に置くと、
1)3.5m間隔まで詰めると、多分、フルロックの旋回が必要になると思います。
2)4.5m間隔の直パイの偶数番目を右(または左)にオフセットします。このオフセット量が6mだとすると、「フルロックまでさせた方がよいオフセット・パイロンスラローム」になると思います。ただしこの場合は、フルロックまで切らなくても回れますし、フルロックになるのは旋回の最後の一瞬にコツンと当たるというレベルだと思われます。
3)オフセット量が4.5mになると、相当意識的にフルロックまで持っていかないと、その後のセクションに悪い影響が出ることになります。この場合、フルロックにはなるべく素早く持ち込むようにしないといけません。
4)本文のように前後間隔4m以下、オフセット量4m以下になると、間髪を入れずにフルロックまで力で切っていくという動作が必要になります。切り返しも同様です。遅れるとどんどんお釣りが貯まっていくことになります。
私はいつもCB1300に乗っていますが、CB750でも旋回半径はそんなに変らないでしょう。CB1300の場合は反対側に倒しこむ時にやたらと重たいです。
浜名湖では、こういった細かいオフセットをテーマにしたスペシャルコースもあるように聞いておりますので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか!
見ているだけでワクワクしてきます。
浜名湖もフルロックの連続コースでよく練習しますが、リズムよく乗れてくると楽しく走れますが、破綻すると段々と旋回がきつくなってきて自滅自爆してしまいます。
桶川でまた練習したいところですが・・・浜名湖も桶川も半年以上、ご無沙汰です。
ご一緒したらまた宜しくお願いします。
と言っても私・・・中級でした。
浜名湖は基本練習をきちんとやらせてくれることが評判良いですね。
桶川でもよろしくお願いします。
フルロックフルバンク・・・(VTRのくせに) うう難しいです。
来月あたりから 予約とれればですが、上級にも参加してみるつもりです。ご迷惑かけますが、よろしくお願いいたします。
2日の中級の午後の4番のコースはこちらから見ていても、かなりキツそうなオフセットパイロンのコースでしたね。
VTRということは、30分ほど上級に飛び級されていた方でしょうか? お上手でしたね。
VTRの場合は、エントリーのようなレイアウトでも、スピードを落としたくないのと、特に右ターンの場合に右手がハンドルとタンクの間に挟まってしまうので、それなりの対処が必要ですね。
上級で待っています!!