この日の締めのコースは4番のエリアでのパイロン・コース・スラロームです。
色々な要素が含まれているのですが、何と言っても特徴的なのは奥にある⑤~⑨の右400度旋回から切り返して左270度の旋回につながる超複合コーナーです。
私はこのようなコーナーをなると巻きの模様をイメージして「なるとコーナー」と呼んでいます。
定義としては、進入から360度以上の旋回角があって、半径が小さくなっていくようなコーナーで、必然的に切り返した後は、その旋回の内側をなぞるように引き返してくることになります。後半の旋回角は200度以上になります。理論的には後半も360度以上引き回すことができますが、こちらは段々大きくなる旋回なので旋回角が大きいかどうかはあまり問題になりません。
こういう定義でいうと、新コース7番の広々としたスペースで、大きな旋回半径で同様のコーナーが作られることがありますが、中央の切り返しでフルロックまたはそれに準ずる小さな旋回が必要ない場合には、まったくテクニックは異なります。
なると巻きの写真を探してきましたが、よく見るとなると巻きは「折り返していない」ですね(笑)
このコーナーの走り方のポイントは二つあります。第一のポイントはパイロン2)と3)の間で行われる向き変えの位置をどこにするかです。第二は、パイロン5)と6)の間の切り返しをどこで行うかです。ライダーと車両によって、その選択は大きく異なっていると考えられます。
最初のアプローチは、(a)のあたりで向き変えをして定常円旋回に入ることです。しかしそのまま定常円旋回をすると(b)から(c)に向かって大きく膨らんでいってしまいます。これに対処するために(a)でブレーキをかけて倒しこみを開始し、軽いブレーキ(前後とも)を引き摺りながら、どんどん倒しこみを深めていく、いわゆるコーナリングブレーキで最終的な向き変えの位置を奥に移していきます。しかし突っ込みすぎると必要以上の失速を招き、(b)から(c)に向かって再加速することになり、(a)(b)と(b)(c)が完全に二つのコーナーに分かれてしまいます。
つまり、失速しない範囲でなるべく奥に向き変えポイントをつくることを目指します。しかし、車種やライダーの技量によって(a)における進入速度が異なります。進入速度が高ければ高いほど、速度を残して奥まで持っていくことができます。また、(a)から(b)にかけてのブレーキングしながらのバンキングの技術によっても、どれだけ速度を残すことができるかが異なります。
さて、次の図に入ります。記号の振り方が変りますのでご注意ください。
コーナリングブレーキの後、向き変えをして、定常円旋回に入ります。向き変えの位置は人それぞれですが、この図の(a)の地点では定常円旋回を行っています。
そのままでは膨らんでしまうので、(b)でもう一度向き変えをする必要があります。
定速定常円旋回からブレーキをかけて、もう一度向きを変え、小さな旋回半径を作ります。この旋回(c)は失速しやすいのですが、スピードをつくろうとすると膨らんで(d)の切り返しがきつくなりますので、頑張りどころになります。膨らんでしまった場合には(d)はフルロックまでもっていく必要がありますが、それでも(e)が膨らんでしまう可能性があります。IZMさんは、「それで正解です」と言ってくれましたが、やはり(c)の失速感が気になりました。
最終的に私がつくったラインは以下のようなものです。
最初のコーナリングブレーキで、少しスピードが落ちるのを我慢して奥まで突っ込みます。そして短い定常円旋回から(b)で少しだけ再加速し、(c)で再度コーナリングブレーキを行います。このコーナリングブレーキを目一杯引っ張って、(d)でフルロックまでハンドルを回しこみます。そして(e)はゆるやかに加速しながら切り返し、パイロン6)7)8)の際を通ります。このラインは非常に趣味性が高い(笑)というか、チマチマと小さく走る私の好みに沿ったものです。この5枚目の図のラインと、先の4枚目の図のラインの間のどこかが多くの上級者の落としどころだろうと考えられます。
色々な要素が含まれているのですが、何と言っても特徴的なのは奥にある⑤~⑨の右400度旋回から切り返して左270度の旋回につながる超複合コーナーです。
私はこのようなコーナーをなると巻きの模様をイメージして「なるとコーナー」と呼んでいます。
定義としては、進入から360度以上の旋回角があって、半径が小さくなっていくようなコーナーで、必然的に切り返した後は、その旋回の内側をなぞるように引き返してくることになります。後半の旋回角は200度以上になります。理論的には後半も360度以上引き回すことができますが、こちらは段々大きくなる旋回なので旋回角が大きいかどうかはあまり問題になりません。
こういう定義でいうと、新コース7番の広々としたスペースで、大きな旋回半径で同様のコーナーが作られることがありますが、中央の切り返しでフルロックまたはそれに準ずる小さな旋回が必要ない場合には、まったくテクニックは異なります。
なると巻きの写真を探してきましたが、よく見るとなると巻きは「折り返していない」ですね(笑)
このコーナーの走り方のポイントは二つあります。第一のポイントはパイロン2)と3)の間で行われる向き変えの位置をどこにするかです。第二は、パイロン5)と6)の間の切り返しをどこで行うかです。ライダーと車両によって、その選択は大きく異なっていると考えられます。
最初のアプローチは、(a)のあたりで向き変えをして定常円旋回に入ることです。しかしそのまま定常円旋回をすると(b)から(c)に向かって大きく膨らんでいってしまいます。これに対処するために(a)でブレーキをかけて倒しこみを開始し、軽いブレーキ(前後とも)を引き摺りながら、どんどん倒しこみを深めていく、いわゆるコーナリングブレーキで最終的な向き変えの位置を奥に移していきます。しかし突っ込みすぎると必要以上の失速を招き、(b)から(c)に向かって再加速することになり、(a)(b)と(b)(c)が完全に二つのコーナーに分かれてしまいます。
つまり、失速しない範囲でなるべく奥に向き変えポイントをつくることを目指します。しかし、車種やライダーの技量によって(a)における進入速度が異なります。進入速度が高ければ高いほど、速度を残して奥まで持っていくことができます。また、(a)から(b)にかけてのブレーキングしながらのバンキングの技術によっても、どれだけ速度を残すことができるかが異なります。
さて、次の図に入ります。記号の振り方が変りますのでご注意ください。
コーナリングブレーキの後、向き変えをして、定常円旋回に入ります。向き変えの位置は人それぞれですが、この図の(a)の地点では定常円旋回を行っています。
そのままでは膨らんでしまうので、(b)でもう一度向き変えをする必要があります。
定速定常円旋回からブレーキをかけて、もう一度向きを変え、小さな旋回半径を作ります。この旋回(c)は失速しやすいのですが、スピードをつくろうとすると膨らんで(d)の切り返しがきつくなりますので、頑張りどころになります。膨らんでしまった場合には(d)はフルロックまでもっていく必要がありますが、それでも(e)が膨らんでしまう可能性があります。IZMさんは、「それで正解です」と言ってくれましたが、やはり(c)の失速感が気になりました。
最終的に私がつくったラインは以下のようなものです。
最初のコーナリングブレーキで、少しスピードが落ちるのを我慢して奥まで突っ込みます。そして短い定常円旋回から(b)で少しだけ再加速し、(c)で再度コーナリングブレーキを行います。このコーナリングブレーキを目一杯引っ張って、(d)でフルロックまでハンドルを回しこみます。そして(e)はゆるやかに加速しながら切り返し、パイロン6)7)8)の際を通ります。このラインは非常に趣味性が高い(笑)というか、チマチマと小さく走る私の好みに沿ったものです。この5枚目の図のラインと、先の4枚目の図のラインの間のどこかが多くの上級者の落としどころだろうと考えられます。
HMS埼玉でお世話になっておりますSalomeです。
先日お話させていただきました通り、
新しいHPのご連絡です。
今後とも宜しくお願い致します!
秋からは上級にまたトライしたいと思います!
「秋からは」って、もう秋ですよ~~
すぐに上級でお会いできること楽しみにしています。
ありがとうございました。