チャールズ ディケンズが1843年
31歳の時の作品です。
178年たった今でもクリスマスストーリーの傑作である事は変わりありません。
何度か映像化されています。
子供向けと言うより、大人向けの
物語です。
ちょっとネタバレがあります。
ロンドンで商売をしていて、リッチな
偏屈オヤジ スクルージの、商売の
相棒が冒頭からいきなり
亡くなったと
書いてあります。
死んでいた…とそこで読者を
惹きつけています。
相棒が幽霊になってスクルージに
忠告にきます。
忠告通りに精霊が来て、
スクルージの過去、現在、未来の
姿を見せます。
スクルージは、元々偏屈なオヤジだった
訳ではなく、過去の色々な
出来事によって性格が変わった
事が分かります。
そしてこのままでは、
孤独な人生と死が待ち構えて
いる事を知ります。
根っからの悪い人ではない
スクルージは、精霊によって
自分の事を見つめ直します。
今の自分が変われば未来が変わる
と言うメッセージが込められています。
この本が発売された当時の
イギリスは、クリスマスを
祝う週間が廃れていたそうです。
ディケンズのこの作品で
クリスマスを家族で祝う事が
復活したそうです。
この本が無ければダウントンアビーの
クリスマスシーンは無かったかも
しれません。
みんなでゲームをしたり、プレゼント
交換したりする事も…
信仰や、家族の大切さ、
自分を見つめ直す事の重要さ
をこの本は語っています。
自分を見失いそうな時に
読み返そうと思います。
私はスクルージの甥っ子の
キャラクターが結構好きです。