オミクロン…という聞き慣れないコロナウイルスの変種株のせいで、
昨日11月30日、日本は海外からの入国を一ヶ月に渡り禁止するお触れを突然出した。
それですぐ思い浮かんだのは、日本留学が12月11日に控えていた若きスイス友人の落胆している顔だった。
こんなことが、今世界中で起こって、予定のある人々を混乱におとしいれているのだろう。
冬を迎えて、コロナ様が三度(みたび)我々のところに『お邪魔〜っ』とやって来たのだ。
三日前の11月28日(日)にスイスでは国民投票があり、①ワクチンパスポートの是非、②看護職員の確保・支援に関するテーマで
賛否を問う投票が行われ両案とも6割以上の賛成で可決された。①の問題は今年の6月にも国民投票が行われ賛成多数で可決していたので
今年で2回目の投票であった。
スイスではワクチンは義務化していないので、現時点で2回接種した人は人口の65%、ワクチンパスポートを持っていないと
カフェやレストランなどが利用できないなどいろいろ不便な事態に陥る。
よりによって投票後、『オミクロン』がお邪魔〜っとやってきて各国が入国管理の強化が始まったのだからたまらない・・・。
もう一つの議題、『看護師を育成し、労働条件を向上させる』・・・こちらも可決して本当によかった。
今回のパンデミックで、看護師の不足、過酷な勤務環境、低賃金などの労働条件が見直されることになった。
昨日、日本では立憲民主党の新たな代表に候補者の中で一番若い、泉 健太氏(47歳)が選出され、
今日その幹事長に西村ちなみ氏が任命され、以前の立民に比べ大いなる希望が感じられる結果となった。
昨日は初雪が標高の高い山側で降り、気温もぐっと下がって冬到来の様相を見せ、
モルジュの街も人通りも少なく、寂しい感じがしたが、クリスマスの飾り付け用に各街灯の支柱に小ぶりの
松が添えられていたが、その一つに、ニコルは懐かしい友人にでも出会ったかのように、両手をあげ
その松を抱きしめるような仕草で近づき、頬摺りして『ありがとう!』と言ったりしている・・・
そういった相方をときどき見かけて驚かされるが、暗く寒い冬も凌ぐことができるのは、
こんな人が私のそばにいてくれるからなのだろう・・・と思ったりした。
ニコルの話によると、フランスのある地方、環境を重視する緑の党の勢力が強い所では、
クリスマス用の松の伐採を禁止し、飾り付けをしない街があるそうだ・・・。
じみな松葉の末永く