先日の1月5日に、相方の姉が70歳の誕生日・・・ということで、彼女のリクエストで、姉の友人のアマチュアの詩人で絵描きのM女史が住んでいる
アパートの階段を利用し、住人(殆どが移民とのこと)の子供達の絵とM女史の絵、それにふさわしい雰囲気の有名な詩人の詩などを添えた作品を
4階建てのアパートの階段に貼り付けた『階段展』を、一緒に観に行きましょうという申し出であった。
場所はジャズ・フェスティバルで有名なモントルーの街。
駅の山側のアパートで、私はこちら側には来たことがなかったので、その古くて、昔は高級住宅街であったであろうレマン湖に続く斜面に立ち並ぶ
建造物に往年、栄えていたであろうモントルーの面影を見るおもいで街並みをながめた。
我々を駅まで迎えに来ていたM女史は、かっては精神科医として長年働き、現在は定年退職者で、わたしよりたぶん2〜3歳年上の人だと思う。
彼女はフランスで有名なマンガ家・サンペが描く『プチ・ニコラ』に出てくるような、典型的な上品な西洋婦人の雰囲気をかもしていた。
↑↑こんな感じで、沢山の作品が貼り付けられ、それぞれの絵に詩が添えられていて、私でも読めるモノもあったが、
なにせ、数が多く、スラスラと読めない我が低能力を恨んだ。
子供達が思い思いの『想い』を描いたであろう作品は、未だ言語化することも想定しなかったであろう・・・それらにM女史が詩人の詩や作家が書いた
一節を添え、それらの『想い』が言葉と共鳴して、それこそ想定外の深みや高さをみせたが、絵を描いた子供たちに物凄い影響を与えるだろう・・・と思った。
考えてみると私の定年退職以来、私は沢山の定年退職に出会うことが多いが、このM女史 ↑↑のように、
何かしら社会的活動をしている人達が多いことに、気付く。
『階段展』という・・・地味な作品展であるが、そのクオリティたるや、侮(あなど)れないと言うか、素晴らしいと思う。
『 翼を広げて飛ぶ鳥を、どうして嫉妬出来るだろうか?』
『 しかし友よ、この出会いが危険なものとならないようにしてください。そうすれば私は心から祝福します!』
『 無垢に生きることは何の役に立つのかな? ミューズを育むことは何のためにあるのか?』
・・・写真に撮っておき、後でフランス語を訳してみた。 だいたいこんなような事が書かれている詩であった図
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます