拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  アパート『階段展』

2025年01月09日 | 娑婆惰罵駄(シャバ・ダバダ)

  先日の1月5日に、相方の姉が70歳の誕生日・・・ということで、彼女のリクエストで、姉の友人のアマチュアの詩人で絵描きのM女史が住んでいる

  アパートの階段を利用し、住人(殆どが移民とのこと)の子供達の絵とM女史の絵、それにふさわしい雰囲気の有名な詩人の詩などを添えた作品を

  4階建てのアパートの階段に貼り付けた『階段展』を、一緒に観に行きましょうという申し出であった。

 

  場所はジャズ・フェスティバルで有名なモントルーの街。

  駅の山側のアパートで、私はこちら側には来たことがなかったので、その古くて、昔は高級住宅街であったであろうレマン湖に続く斜面に立ち並ぶ

  建造物に往年、栄えていたであろうモントルーの面影を見るおもいで街並みをながめた。

 

  我々を駅まで迎えに来ていたM女史は、かっては精神科医として長年働き、現在は定年退職者で、わたしよりたぶん2〜3歳年上の人だと思う。

  彼女はフランスで有名なマンガ家・サンペが描く『プチ・ニコラ』に出てくるような、典型的な上品な西洋婦人の雰囲気をかもしていた。

 

        

  ↑↑こんな感じで、沢山の作品が貼り付けられ、それぞれの絵に詩が添えられていて、私でも読めるモノもあったが、

  なにせ、数が多く、スラスラと読めない我が低能力を恨んだ。

  子供達が思い思いの『想い』を描いたであろう作品は、未だ言語化することも想定しなかったであろう・・・それらにM女史が詩人の詩や作家が書いた

  一節を添え、それらの『想い』が言葉と共鳴して、それこそ想定外の深みや高さをみせたが、絵を描いた子供たちに物凄い影響を与えるだろう・・・と思った。

        

  考えてみると私の定年退職以来、私は沢山の定年退職に出会うことが多いが、このM女史 ↑↑のように、

  何かしら社会的活動をしている人達が多いことに、気付く。

  『階段展』という・・・地味な作品展であるが、そのクオリティたるや、侮(あなど)れないと言うか、素晴らしいと思う。

 

          

  『 翼を広げて飛ぶ鳥を、どうして嫉妬出来るだろうか?』

  『 しかし友よ、この出会いが危険なものとならないようにしてください。そうすれば私は心から祝福します!』

  『 無垢に生きることは何の役に立つのかな? ミューズを育むことは何のためにあるのか?』

  ・・・写真に撮っておき、後でフランス語を訳してみた。  だいたいこんなような事が書かれている詩であった図

  

  



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