拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 ヘレナからのメッセージ “ローカル・フード経済こそが・・・”

2013年06月01日 | ヨーロッパの風
 ヘレナに関しては 5月21に書いたボクの日記「眼から鱗のローカリゼーション」にも動画アドレスを貼り付けたが、

 5月19日のIWJ動画で ヘレナ・ノバーク=ホッジさんの講演を見て 彼女から発せられる "気”に わが琴線は大いに震れて 早速二冊の本
 「いよいよローカルの時代」「懐かしい未来」を日本から取りよせた。

         

  まだ「いよいよローカルの時代」を3分の2しか読んでいないが 彼女自身の人柄 体験 思想 に大いに感化されている。

  その中の ほんの一節だけ紹介すると・・・

  「・・・・私が言いたかったのは「愛される」ということ。他の人とつながりを持ち、愛され、尊敬されることは、人間存在の
   もっとも深く根本的なニーズだと思います。
   それなのに、この深い心理的な欲求が、いつのまにか消費的欲求におきかえられてしまった。

   小さな子供が「新しいおもちゃが欲しい」というのは、コミュニティの一員として受け入れられ、尊敬されることによって
   「愛されたい」というニーズを満たそうとしているのです。だからお母さんが「NO」と言ったら、子供の愛されたいという欲求を
   はねつけることになり、子供が友達をつくれず、コミュニティから疎外されるのではないかと恐れます。
   でもこれは大きな落とし穴なのね。子供たちも、根本的なニーズを消費欲求におきかえられてしまっているから、新しい靴や   
   ジーンズを手に入れても、得られるのは愛や尊敬ではなく、嫉妬や羨望、対立やいがみ合いでしかない。
   これが近代化した世界のもっとも大きな嘘なのです。」

           
             (写真はGoogleからの転載、彼女の言葉書き入れは一撮:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさん) 

  彼女を知ることで 思うのは
  3・11の大津波は 日本だけではなく 世界を エコノミック・グローバルゼーションという大津波に 飲み込まれそうになっている現状を
  さらけ出し その危機に強烈な警告を発することになった・・・という思いがする。

  この本の中で彼女も言っているが 1970~80年代には 彼女のローカリゼーションの提唱は 環境問題への関心と相まって世界のアチラコチラで
  受け入れられていたのに80年代後半からは エコノミーのグローバル化によって 彼女の意見に耳を傾ける者が少なくなっていたという。
  それが 最近になってグローバル化によって歪んだ社会をなんとかしよう・・・という気運がたかまってきているという。
 
  特に日本は TPPというエコノミー・グローバルゼーションの大津波が迫って 農業の絶対的危機にある時 
  彼女の「ローカリゼーション経済」の提唱に耳を傾ける意義は 大きい。

   
   


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