拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 東洋自分なり研究所 〜 柔軟心

2022年12月01日 | 東洋自分なり研究所

  齢(よわい)70にもなると、日に日に身体が硬くなり、死ぬまでこの『硬直化』との闘いであることを毎日実感している。

 

  たまたま私は若き日(29歳頃)、東洋医学を学ぶことになり、その流れで気功体操に出逢い、40年ほぼ毎日実行し

  多少は今で言うところの『アンチエイジング』に貢献しているような、していないような・・・。

  体操するたびに、屈曲や伸展具合の後退に、嗚呼…昔はここまで曲がった、或いは伸びたのに・・・という思いが頭をかすめる。

  自分はまだ縁あって曲がりなりにも柔軟に期する体操を行っているが、体操をしない大半の人々の硬直化はどんなものだろうか・・・

  と、心配になる。 体操してても日に日に硬くなるのに、全く体操しない人というのは・・・。

  

  それと、相方の両親の老化過程を観るに、老化は体の柔軟さと合わせて心の柔軟さも自然、失わせるようだ。

  眼、耳、歩行能力などが減退し、コミュニケーションも思うように行かなければ、気分も晴れないのもわかる。

  歳を取れば取るほど、仏教原理『諸行無常』がそれこそ『一切皆苦』と言わんばかりに無情に押し寄せてくる。

 

  昔、道元禅師の話で、中国での禅修行より帰国した際、人から中国で何か得られましたか?と問われ

  『柔軟心を得ました』・・・と答えたという逸話を読んだ事を思い出す。

  道元はそこで、師の如浄の『身心脱落』の薫陶を受け、『脱落身心』の境涯に達した。

  『身心脱落、脱落身心』したのだから身心ともに『柔軟』なわけだ・・・。

 

  そもそも『東洋思想』は『予測して備える』…の一言に尽きる。

  昔から『病は気から』というが、『心の柔軟さ』こそ体の硬直化が免れない人間にとってより重要であろう。

  そう考えた時、道元禅師の言う『柔軟心』というのは、アンチエイジングの点からも一考する価値がありそうだ。

 

          

  じつは今、日本 対 スペイン W杯の試合が なんと 2:1 で日本が奇跡の逆転勝利!!!で終了!

  夫婦で応援して大喜びの図・・・ こういう場面も長い人生では『柔軟心』を養うにはいいかも!(歯欠け爺イで登場)

       

  

  



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