拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  『不立文字』を解く方程式

2022年11月29日 | 東洋自分なり研究所

  今日のこのタイトル『「不立文字」を解く方程式』・・・には自笑してしまう。

 

  ヨーロッパはスイスフランス語圏に30年以上住み着いて、ろくにフランス語を読み書き話ができない自分が

  『不立文字』だと言っている先から『漢字』という文字こそが、『不立文字』の真意を解く方程式である・・・と

  一丁前の所長面(づら)して、(*東洋自分なり研究所の所長なので)曰(のたま)おうとしているいるからである。

  欧州にきて現地語も、かといって日本語について勉強したわけでもない、ただ15年観光ガイド、15年引越屋をしていた自分である。

 

  そもそも『不立文字』について知らない人が多いであろうから、説明すると

  『禅』の創始者といわれる…達磨大師が『禅仏教とは、不立文字・教外別伝・見性成仏・涅槃寂静である』…と言ったらしい。

  悟るべき『仏心・仏性』というのは、言葉や文字、経典なんかでは解らない、しかし一旦それを観る眼を持つならば

  涅槃寂静で、安楽の法門となるであろう・・・・とは、私の勝手な意訳である。

                    

              どれくらい昔か?相方の後ろ姿を一撮に感じた『不立文字』、向こうにはレマン湖が広がっている

 

  漢字は・・・『感字 → 勘字 → 観字 』の段階を踏んで理解できるように編み出されている『文字』だ。

  例〜『自分』とは『自ずと分かれ、自ずと分かる』と読ませるように、

  日常私達が使っている言葉・文字に『仏心・仏性』の『呪』が込められている。

  私達日本人はこういった言葉・文字に秘められた文化の中で、無意識にせよ育まれ、『道の文化』を未来に育成しているのではないか。         

  



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