対ソマリア沖海賊 海自警護平均3隻 不況で運航減・日程も合わず(東京新聞4月19日)
ソマリア沖の海賊対策に派遣されている海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」「さみだれ」が警護した日本関係船舶は一回平均三隻と少なく、直近で警護したのはわずか一隻であることが分かった。世界不況の影響で船舶の運航が激減する一方で、警護活動と民間船舶の運航スケジュールが合わないことが主な理由だ。
警護活動は三月三十日から始まり、護衛艦二隻は日本関係船舶を率い、ほぼ四日に一回の割合でソマリア沖のアデン湾を往復している。これまで、三回半の往復をしており、警護した船舶数は一回目の往路が五隻、復路は二隻、二回目の往路が三隻、復路が四隻、三回目の往路が三隻、復路が三隻、四回目の往路が一隻だった。
政府は、アデン湾を航行する日本関係船舶は年間二千隻、一日平均して五隻が通過すると説明していた。説明通りなら、警護対象の船舶は四日かけた一往復で二十隻に上り、往路、復路で分けると船団にはそれぞれ十隻の船舶が加わる計算になる。
だが、実際にはその半数にも達していない。日本船主協会によると、昨年、アデン湾を通過した船舶はコンテナ船と自動車専用船で約千五百隻を占めた。しかし、世界不況の影響で自動車専用船の運航が半減するなど激減した。
船舶に余裕があるため、日数をかけて南アフリカの喜望峰に迂回(うかい)する船もある。また、荷主との契約から四日に一回の警護活動に合わせてアデン湾を通過するのが難しい船舶は、他国の船団の末尾に付いて航行する例もあるという。
今月三日と十一日には、外国船の救助要請を受けて現場に急行し、大音響発生装置を使って不審な船を追い払った。十八日にもカナダ船籍の船舶からの「不審船が接近」との通報で、艦載ヘリを発進させた。
海上警備行動で派遣された護衛艦が警護できる対象は(1)日本籍の船舶(2)運航主が日本の事業者(3)外国船でも日本人が乗船している-のいずれかに該当する日本関係船舶に限られている。一般の外国船の救助は本来の任務に含まれていない。
今後、警護対象となるべき日本関係船舶が増えず、外国船の救助が増えるとすれば、「当面の応急措置」(浜田靖一防衛相)とした説明に合わない事態になる可能性がある。
不況で激減!ソマリア沖の日本船(日刊ゲンダイ2009年4月20日)
それでも海賊対処法を強行突破
海賊対策でソマリア沖に派遣された海自の護衛艦は、何が目的でアフリカくんだりまで行っているのか。というのも、守るべき日本の船がいないのだ。
次々と不審船を追い払っているが、これらは護衛対象外の外国船のため。肝心の日本関係船はというと、直近で警護したのは、わずか1隻だけだ。こうなったのは、不況でソマリア沖まで行く日本の船が激減しているからだ。
「麻生首相は国会で『年間2000隻、1日平均5、6隻の(日本)船がソマリア沖を通航している』と言いました。だから派遣は必要なのだ、という理屈です。ところが実際は、世界的な不況の影響で日本関係船舶の運航は激減している。4日に1回という護衛艦の活動と民間船舶の運航スケジュールも合わず、麻生首相の説明の3割程度しか警護できていないのが現状です。護衛艦2隻の乗組員は総勢400人。護衛対象外の外国船でも助けないと、ストレスがたまって仕方がないのでは」(永田町事情通)
そもそも、日本関係船の海賊被害自体、07年に10件、08年に9件と多くはない。運航数が減っては、なおさらだ。
本来なら派遣そのものを見直すべきなのに、与党は21日からの海賊対処法案の修正協議で、護衛対象を外国船舶にまで広げ、海賊への射撃も可能にしようとしている。
「これは恐ろしい事態ですよ。憲法9条の解釈変更も法改正もしないまま、集団的自衛権の行使にまで踏み込むのと同じです。そもそも、海賊を取り締まるのなら、海上保安庁にまかせるべき。強盗を取り締まるのに軍隊を派遣している現状からして異常です」(九大名誉教授・斎藤文男氏=憲法)
この法案の大義はますます怪しくなってきた。
伊勢崎賢治1957年東京生まれ。大学卒業後、インド留学中にスラム住民の居住権獲得運動に携わる。国際NGOスタッフとしてアフリカ各地で活動後、東ティモール、シェラレオネ、 アフガニスタンで紛争処理を指揮。現在、東京外国語大学教授。紛争予防・平和構築講座を担当。著書に『東チモール県知事日記』(藤原書店)『武装解除 紛争屋が見た世界』(講談社現代新書)などがある
『ついに! 国益のために海外派兵をする国になった日本』
2009年3月14日にソマリア沖に海上自衛隊の艦隊が出港しました。
まもなくソマリア沖に到着し船団護衛任務につくことになりますが、ソマリア沖は「実戦海域」であり、護衛艦は「戦闘艦」です。
そして今回の派遣の目的は、「日本のシーレーン確保のため。日本の国益、実益のため」とはっきりと国会でも答弁されています。
これはどういうことでしょうか?
日本はアメリカの対テロ戦争であるアフガニスタンのOEFにも、給油活動を行い参加しました。
NATOにとってこの作戦の法的根拠は自衛戦争であり、法的にNATOとまったく関係ない日本が、言わば他人の自衛戦争に参加している。
対テロ戦への貢献という「世界益」の大義があろうと、違憲行為です。
しかし違憲の度合いから言うと、今回のソマリア沖への海自艦隊派遣の方が、格段に大きい。
なぜなら私たちは、第二次世界大戦後、軍隊を外に出さなきゃ守れないような「国益」は放棄したはずだからです。
極端なことを言うと、私たちの国に原油が入ってこなくなり、電気が止まろうが、それでも私たちは、軍事行動で国益を求めない、そう誓ったはずです。
こうして見ると、曲がりなりにも「世界益」を掲げたOEF給油活動の方が、マシに見えます。
今、当たり前のように、メディアや政治家は、「日本の船を襲う海賊だから取り締まるのは当たり前。
我が国の国益のために自衛隊が出ていくのは当然」といった論調です。
そして世論調査によると、9割の人が今回の派遣については、「賛成」もしくは「海賊だから仕方ない」と思っているそうです。
一方で、憲法9条の改憲についての世論調査では、6割の人が9条は守った方がいいとう数字が出ていると聞きます。
ということは、9条護憲だけれど、今回のソマリア沖の海自の派遣には賛成、という人がかなりの数、いるということになります。
そのような人は、いったいどういう考えなのか。私にとって、国家主義的なゴリゴリの改憲派よりも意識が遠い人たちに感じます。
『もはや護憲派は「敗北宣言」をするべきでは?』
私は、立場上、9条護憲の皆さんの集まりから講演を頼まれることが多いのですが、たびたび面食らう場面があります。
アフガニスタンやアフリカの紛争のこと、国連の平和維持軍の活動を説明した後、日本の平和貢献に話が及びます。
すると、突然怒り出す人がいるのです。
私は、「平和貢献には軍を出す以外に色々な方法があり、平和憲法をもっている日本は敢えて自衛隊を出さないことでそのイメージを更に強化し、他国にはできない貢献ができる」という意見なのですが、そういう人は、自衛隊を出す出さないを議論しなければならないような面倒な国とは付き合うな! つまり、アフガニスタンみたいな国と付き合うから日本は自衛隊を出さなければならなくなるし、自衛隊の存在価値を高めてしまう、ということらしいのです。
自衛隊の海外派遣の必要なしという点では、私と同じですが、目的意識は180度違います。
護憲派は、これまでカンボジアなど国連平和維持活動「世界益」の派遣にもちゃんと強く反対の声を表明してきました。
しかし、小泉さんが現れて、アフガニスタンとイラクの対テロ戦争というあやふやな「世界益」への派遣になったのですが、その声は逆に小さくなっていきました。
そして、今回のソマリア沖派遣、もろ「国益」です。
戦後最大の違憲派兵に対して、反対意見は最小。
「自分の国さえ良ければ」という「一国平和主義」に護憲派自身が陥ってしまっているのではないでしょうか。
私は護憲派として「敗北宣言」をしようと考えています。
つまり、9条は日本人にもったいない。ただそれだけのことだったのだと。
(4月6日談)
『宣戦布告なき戦争』
「宣戦布告をした国家間の戦争」は事実上第二次世界大戦で終了していますが、理由は矢張り当時の欧米列強や大日本帝国も参加して調印したパリ不戦条約があるでしょう。(条約には期限が無いので今でも有効である)
アメリカ政府は第一次世界大戦戦争の無意味な大量の戦死者の為に市民のなかに高まった反戦世論を黙らす為のプロパガンダの一環として日本の宣戦布告前の奇襲攻撃を恰好の宣伝材料として使用した。
そして68年後の今でもアメリカでは愛国心を呼び覚ます標語としての『リメンバー・パールハーバー』を使っている、
しかし日本軍の真珠湾奇襲攻撃によって勃発した太平洋戦争は、実は日本が宣戦布告してもしなくても日本も批准している国際条約違犯で違法なのです。
『パリ不戦条約』
ヨーロッパを中心の戦場として史上初めての未曾有の全ての列強国家群の総力戦によって先進諸国は大きく傷ついた。
ヨーロッパ諸国は例外なく敗戦国だけではなく戦勝国も大きく傷つく。(ただし例外として欧州大陸以外の日本とアメリカは戦争経済で大儲けする)
人類の悲劇、第一次世界大戦の教訓から出来たのがパリ不戦条約です。
ところがパリ不戦条約の発効数ヵ月後に世界大恐慌が発生して、資本主義経済が崩壊し、小手先での改革ではどうしょうも無くなって日米は最期には違法な戦争に突入してしまう。
どの様な戦争であれ、戦争は政治の延長にすぎません。
『普遍的な正義である憲法9条』
日本国憲法の9条1項の戦争放棄(紛争を武力で解決しない)は、パリ不戦条約を国家が憲法の条文にしたもので、日本以外のヨーロッパ諸国にも同様な条文は多くの国が採用していますし、国連憲章の精神でも有ります。
この考え方は80年以上前の第一次世界大戦の教訓から生まれたものです。
今現在、国家間の紛争を武力で解決する事(戦争)は明確に国連憲章違犯です。
誰かから攻撃された時だけ緊急避難的に自衛(抵抗)出来るとされているだけで、全ての戦争は国際法上違法だとされています。
当たり前ですが、自国の国益の為なら軍事力の行使(戦争)を公言している国は数少ない。(たぶんアメリカ一国だけではないでしょうか。?)
普通の国は、自衛の為の最低限の武力行使(自衛戦争?)だけを公式には認めているだけで、何であれ何か(国家)の利益(カネ?)の為の戦争を認めていない。
『自衛戦争が理由だった第二次世界大戦』
戦争が違法(パリ不戦条約違犯)でも第二次世界大戦と言う人類史上最大の戦争は起きてしまった
人類にとっての史上最大の戦争は、自衛を『理由』としておこされ、人々に未曾有の悲惨な災難をもたらした。
国家の自衛戦争を合法としたのでは、決して『戦争』は無くならないのです。
この第二次世界大戦の教訓から出来たのが日本国憲法9条2項の、戦争の道具である『軍事力の不保持』ではないでしょうか。?
第二次世界大戦の悲劇から生まれた、この全く新しい方法こそが、真に全人類にとっての悲劇である戦争を抑止出来る。
今のように『軍隊』による自衛戦争を認めたのでは、何時までたっても戦争は無くならないでしょう。
戦争とは何か。?
軍事力とは何か。?
日本の平和憲法の原理原則を、今こそもう一度確認する必要があるでしょう。
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『ソマリア沖の靴投げ 』海外 / 2009年02月06日
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/028e196bd36c8f6df0160db2d05ffc4a
総理大臣でさえ安倍などは知らないのと同然。小泉でさえ危ない。まして世界史などほとんどゼロ同様でしょう。だからイスラム=テロリスト=悪などと単純に信じてしまう。
ただ、国益というのは大事だと思う。その国益とは何かという点で幼稚園程度の発想しかできない人(政治家も含めて)多いのが残念ですが。
>『ただ国益というのは大事だと思う』<
そのために政治や外交が有り、各国に政府があるのだと思いますよ。
ただ、『国益の為に軍事行動する』のは最低、最悪な選択肢であり、政治(政策)の貧困、敗北宣言に近いものが有ります。
アメリカや北朝鮮のように政治選択肢のイの一番が軍事対応は数世紀前、18世紀以前の考え方で野蛮このうえない。
特に今回のソマリア派兵に至っては日本を勿論、世界各国は海賊にはそれほどの感心が無かったが中国が海軍艦艇をアフリカに鄭和以来500年ぶりに派遣する事を決めた為に、アメリカやNATOが色めきたち慌てふためいて派遣する。
対米従属しか政治方針が無い日本も、平和憲法の原則なんか無視して慌てふためいてアメリカに追従する。
海賊問題なら紅海やアラビア海は昔から名所で古くからの習慣ですし、日本のシーレーン防衛ならより重用なのはマラッカ海峡で、こちらの方はソマリア海賊なんかより何倍も商船を襲っていたが誰も海軍を派遣しようなんていわなかった。
マラッカ海峡の海賊が減ったのは周辺諸国の沿岸警備隊などの海上警察の充実で、これには日本政府も協力し成果を上げている。
中国海軍の派遣も中国にはマトモな海上警察がないので仕方なく戦闘艦の派遣になったが本来海賊行為は犯罪で、犯罪は警察の管轄です。
日本の海上警察(海上保安庁)の巡視船はヘリを二機も装備した6000トン級の巡視船も保有していて数千キロの航海に耐える能力がある。
日本は国土は狭いかもしれませんが領海の面積では世界有数の大国なのですよ。
犯罪者相手に軍隊が出動するほどの悲劇は有りませんが、日本人は軍隊と警察との垣根(違い)が良く判っていないのですよ。
警察は治安維持が目的だから街中に警察施設があるが、軍隊の目的は破壊と殺戮なので、一般市民社会とは分離して必ず24時間監視出来る様に基地の中に隔離する必要が有る。
一般市民社会と軍隊とが共存している状態とは戦争状態か戒厳令下の軍事(軍政)状態だけです。
国外に出た軍事組織は其れ自体が有機体で、(完全に縛られている)国内の基地に居た場合とは違い大きく違い、シビリアンコントロールの為の監督組織から遠い分、本国政府の意向とはある程度の自由を獲得して(ある程度は)独立して活動します。
軍事組織の他の組織との違いはこの独立性と自己完結性で、一度動き出すと軍隊は自分以外を必要としないのです。
軍隊とは『国家』其れ自体と同じ様なが独立した自己完結型の組織なので、ソマリア海域では中国軍の駆逐艦が台湾船を護衛したり、北朝鮮の船を韓国軍が守ったりしていますね。
『ソマリア沖の靴投げ 』海外 / 2009年02月06日
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/028e196bd36c8f6df0160db2d05ffc4a
ところが海上警察(海上保安庁)ではなく軍隊なので、インド海軍のフリーゲート艦がソマリア沖で「海賊母船」として誤認して撃沈した船がタイのトロール漁船だった。
この攻撃で漁船は炎上し、乗員は奇跡的に助かった一人を除いて全員が犠牲となっている。
基本的に人助けは無理な組織のようです。
当ブログでは未記入ですとUnknownと表示されます。コメントの管理上タイトルが必要で、タイトルも名前も無いもの、あっても通りすがりなどの個人の識別の出来ないもの、不真面目と看做したものは原則的に削除して掲載していません。
何でも結構ですからタイトルの記入を御願いします。
何卒良好なブログ環境維持の為に、ご協力のほど宜しく御願い致します
>ご協力のほど宜しく御願い致します
大変失礼しました。
>基本的に人助けは無理な組織のようです。
護衛の成功例も多々あります。ピースボートもしかり。
>中国軍の駆逐艦が台湾船を護衛したり、北朝鮮の船を韓国軍が守ったりしていますね。
ピースボート始め護憲派の多くは自衛隊(軍隊、軍備、兵器)は要らない、対話で解決を標榜していながらの今回のこの事態です。軍事力に頼った訳ですから。
これは護憲派九条信者にとって致命的では?
ですから仰られているソマリア近海で警察活動も当然出来ますし、イラクのサマワの陸上自衛隊のように給水活動も出来る。
道路の建設や自動車の修理から医療活動までやれない事は無いのですよ。
だから言ってと自衛隊が何でもやってよいものではないことは言うまでもない常識事であろう。
サマワの日本の自衛隊の作った水は現地で幾等でも売っているミネラルウオーターの値段の500倍の代物でサマワ基地取材直後に殺された戦場ジャーナリストの橋田信介氏は自衛隊派兵を痛烈に批判して、『一日一億円かけて210万円の水を供給している自衛隊』とか 『今度はサマワで『バカ!』と叫びたい』と書き残している。
費用対効果の面を考えるとこれ以上に馬鹿馬鹿しい話は有りません。
幾等善意からの行動でも、現地の事情や住民感情や社会情勢、宗教的な問題を完全無視しては思惑と結果が正反対となるでしょう。
今回も前回のイラク派兵でも同じですが目的は単なる対米従属の証を自衛隊が証明しているだけで日本国の国益とか現地に事情とかには影響された訳ではない。
何度も言いますが海賊行為は犯罪で、犯罪は警察の仕事ですよ。
パキスタンでは日本人などの外国人は山賊を防ぐ目的で地元警察の武装伴走が行われていますが,ソマリア海賊以上にパキスタンの山賊は重火器を装備している。
駐アフガンのパキスタン大使が武装勢力(山賊?)に捕まり身代金を支払って無事解放されると言う物凄い事件まで起きています。
拘束された大使は連日宴会攻め(費用は人質自身の負担)の歓迎?で長々とした条件交渉の末解放されたときには可也太っていたとか。
イスラムでは仏教の喜捨とかキリスト教徒の慈善のようなザカートの制度が有り持てる者は持たざるものに施す(強制的な)義務がある。
先進諸国の常識とは違い地元では、身代金を払うのは義務であり、正義に適うのですよ。
以前のコメントにも書いたが、海賊問題で日本や西欧が軍艦を派遣して軍事対応しようとしている同じ時期に、対岸のイエメンに行こうとしていたソマリアの難民船が沈没し300人ほどが水死しています。
難民の乗るボロ舟では、少しの嵐でも簡単に沈む。
海が荒れるとひとたまりも有りません。
対岸のアラビア半島だけではなくアフリカ大陸のケニアやタンザニアにも逃げていっているようです。
ようはソマリア国内では食えないのですよ。今のソマリアの最も有力な国内産業は海賊かもしれませんね。
日本や西欧は海賊問題が最重要問題かもしれませんが地元ではそうではない。
人は食う為にはなんでもします。これをナントカしないとどうしようも有りません。
ましてや何でも自衛隊がやれるからと言って、自衛隊派遣をする愚をもう一度考えてみるべきでしょう。
ピースボートの件は当たり前の話では有りませんか。?
彼らは自衛隊を玩具にする今の自民党政治に対して批判しているが日本国自体を批判しては居ない事は自明でしょう。
そしてピースボートの人々は日本人で日本国は日本人の安全を守る義務がある。
台湾船や北朝鮮船は政治的に敵対だけでなく軍事的にも敵対する軍艦からの支援を受けていますよ。
もちろんその通りですし、事実海自は護衛、エスコートしています。
色々長文でお書きになっておられますが、普段から軍隊不要論武力不要論を唱えてきた団体が危険地帯に入った途端に軍事力にすがる、この現実の説明が聞きたいだけですよ。ピースボートは仮に襲われても、海賊と話し合いで解決するものばかりと思っていましたので。
憲法完全実施勢力と核武装論者さんの相違点は、自衛隊を世界規模で拡大していく路線か、それとも、自衛隊・米軍を整理・縮小していくか、なのであって、その時に、存在する自衛隊を必要であれば活用するという点では一致するということです。
原子力発電の縮小、段階的廃止を要求するのであれば、電気を使うな、という論理をまくし立てても単なる屁理屈ではありませんか?
余りにも現実離れした空論を述べられても読者の迷惑になるだけですよ。それとも迷惑をかけるのが目的なのですか。?
其れならばコメントの投稿をお断りしなければなりませんね。段々コメントのレベルが下がってきていて議論の為の空理空論になってきている。
先ずタイトルの『渇すれど盗泉の水は飲まず 』などは空論の見本である。
盗泉の水どころか人は飢へれば人肉さえ口にする事は古今東西の記録に残っているし第二次世界大戦時の飢えた日本軍兵士の食人は凄まじいものがあった。
実際にフィリッピン戦で死線を超えてきた大岡昇平は自分の経験した本当の戦争を俘虜記を1949年に書いているが一度御読みになる事を勧めます。
軍隊とは如何なるものかが有る程度は理解できるかもしれません。
日本兵の食人については辺見庸の『もの食う人びと』の中にも現地のフィリッピン人の証言が生まなましく描かれている。
次の『色々長文でお書きになっておられますが』などとは失礼にも程がある。
若い人の為に私の親切心から書いたコメントの内容を全く理解できなかったか、或いは理解したく無かったかの何れかであろう。
余りにも世界情勢や日本の自衛隊の現状、現場の事情や現地を理解しないこじ付けや為にする当て擦りの類いで到底真面目な討論を求めている物言いとは思えない。
何度も何度も子供でも判るように書いているが、海賊行為や身代金の要求は犯罪行為で本来は警察の仕事である。
軍隊は何でもできるので今回のように警備行動のような警察活動も出来るが、軍隊の本職は破壊と殺戮である。
よって(警察のように)被害者の救出よりも敵の殲滅を優先する為に人質諸共船を攻撃炎上させて目的を達成する事も有るが、これでは結果的に『何のための自衛隊なのかと』言われるだろう。
基本的に軍事組織による警察活動には自ずから限界が有る事を知るべきである。
治安維持が目的の警察ならば人命最優先で対処する。
海賊と話し合って身代金を支払い無事解放させるのがも一番正しいやり方で、今まではこの方法で対処してきたので人命の損害は出ていなかったが、軍隊が出張って来てからは犠牲者が続出している。
東西南北さん。
この『核武装論者』と言うHN自体が可也不真面目で、建設的な対話を求めているとは疑わしいので本来は削除も考える対象なのだが、今回は自分のコメントを書きたくてあえて残しました。
自衛隊は毎年毎年5兆円もの貴重な金を注ぎ込んでいるのですから国民としては『何でも良いから何かの役に立って欲しい』と考えるのは人情で、>『その時に、存在する自衛隊を必要であれば活用するという点では一致するということです。』は正論で有ると思います。
ですが、正論が何時も何時も必ず正しい?とは限らないという事があるので困る。
日本で唯一の武装組織である自衛隊は世界有数の軍事力で、一度動き出すと誰にも止められない物凄いパワーを持っています。多分自衛隊自身にも止められない。
このことは繰り返し歴史が証明していますし、多分この次にも同じことになるかもしれません。
『無駄』は無駄のままが一番無駄が少ないかもしれませんよ。
此処は原理原則に立ち返るべきではないでしょうか。矢張り自衛隊は基地の外に出すのは考えものです。
違います。彼らは普段から電気は使わない、電気の要らない生活をすべきだと主張していながら、必要になった途端電気を平気で使ってる、こういうことです。
海自が護衛させてくださいと申し出たわけではありません。ピースボート側から海賊から護って下さいとお願いしたのです。
>敵の殲滅を優先する為に人質諸共船を攻撃炎上させて目的を達成する事も有るが、これでは結果的に『何のための自衛隊なのかと』言われるだろう。
自衛隊は併走護衛しただけです。それだけで充分効果があります。武力が睨みを効かせた訳です。
>海賊と話し合って身代金を支払い
誰がどうやって話し合うのですか?海賊ですよ。丸腰で行くのですか?そもそも海賊行為をさせなきゃいいわけですよ。軍隊を使って。交渉の危険も身代金も要りません。
ピースボートは軍隊、武力を否定し、自衛隊のソマリア派遣に反対してきた、その彼等が現地では自衛隊にすがった、これが理解できないだけです。話し合いなど出来るわけないと宣言したようなものです。もう海外派遣に反対できませんよ彼等は。自分達は自衛隊に護ってもらうが、他人はダメだ、とは言えませんから。