消防車や救急車等の緊急自動車は通報を受けて現場へ向かう際、大きな音でサイレンを鳴らします。このサイレンの音の大きさは、法律により「緊急自動車の前方20メートルの位置で音量を測定して、90フォン以上120フォン以下であるサイレンを備えなければならない。」と定められています。これは、飛行場で500~600m程離れたところで聞く飛行機の離着陸の音とほぼ大きさだそうです。
大きな音でサイレンを鳴らすことにより、現場までの道路をスムーズに運行したり、現場付近の住民に対する二次災害(燃え移り、逃げ遅れ等)を警戒・予防したりする役目を果たしているのです。
119番通報の中には「サイレンがうるさい」という苦情があったり、通報者から「サイレンを鳴らさないで来てほしい」等という注文があったりするそうです。また最近では、サイレンがうるさいことに腹を立てて、現場に止まっていた緊急車両の鍵を勝手に抜いて持ち去った男が逮捕される・・・という身勝手な事件も起こりました。
深夜や早朝、仕事で集中したい等にサイレンが鳴ると時に迷惑に思ってしまうこともあるかと思いますが、一秒でも早く被害者を救出・救護するために大きな音でサイレンを鳴らしているのだということを、我々民間人も理解していかなければなりません。
事務局 農澤
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