マンションやビルの一階、植え込みのところなどによく設置されているコレ。
これは、正式な名前を「連結送水管送水口」といい、消防用設備の一種です。(写真以外にも様々な形のものがあります。)
火災が発生したとき、現場に来た消防署員が消防車からこの送水口にホースを繋げ、水を送り込んでビル(3階以上)の内部に設置されている放水口から水を放射し、消火活動にあたります。
もちろん、はしご車等を使用して高層部の消火にあたる場合もありますが、高い部分に火が届かなかったり、届いたとしても周辺の施設に大きな被害を及ぼす恐れがある場合(重要文化財など)等があり、そんな時でも消防隊がホースを背負って火災の場所まで向かうのは大きな時間のロスとなるため、速やかに消火活動にあたれるようにビルやマンション等にはあらかじめこの送水口と送水口が設置されているのです。
火事が起こらなければ使用することのないこの送水口と放水口ですが、年月による劣化を防ぐため、設置から10年後とその後は3年毎の点検・整備が義務付けられています。
気にしていなければ気付かないところで、いざという時にも最善の方法で人命を守るよう、様々な工夫がなされています。
事務局 農澤
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