コンビニの低脂肪牛乳が無くなった日、スーパーに行ったついでに、別のメーカーの低脂肪牛乳を買ってみたら、水っぽくて、すごく味が薄いと感じた。
やっぱりいつものコンビニの低脂肪牛乳の方が美味しいなと思った。
それで牛乳が無くなると直ぐに、いつものコンビニの低脂肪牛乳を2本まとめて買ってきたのだった。
飲んでみて、「ああ、低脂肪牛乳は、やっぱりコンビニの方が味が濃くて美味しいなあ」と思った。
毎朝シリアルにかけたり、昼食のトーストの時に飲んだりして、2リットルの牛乳も一週間もしない内にあとわずかとなった。
そんな時に夫が冷蔵庫を開けて、
「今回は低脂肪牛乳を買わなかったんだね」と言った。
「えっ!」わが耳を疑った。そんなはずは無い…はず。
「うっそーっ!」と言いながら台所へ行ってパッケージを見ると、そのコンビニにある一番高い値段の牛乳だった。
毎日冷蔵庫から出してパッケージを見ていたはずなのに、1本目も2本目も、全く気付かずに飲んでいた。完全に低脂肪牛乳だと思い込んでいた。自分ながら呆れた。
味が濃いはずだよ、乳脂肪分3.9パーセントだもん。
パッケージの色は、いつもの低脂肪牛乳は薄い水色。この高い牛乳は、薄い黄緑色。なんで気付かなかったのか。
この時の買い物状況を思い出してみる。
お店では、いつも牛乳のコーナーは左から、一番高い牛乳、真ん中がお手頃の牛乳、で一番右側が安い低脂肪牛乳という順番で並んでいる。
そう言えば、その日、牛乳コーナーに行った時、一瞬微かな違和感を意識下に感じたのだ。でも、スルーしてしまったのだった。
何かが違うとうっすら感じてはいたのに、品物を良く確認もせず、いつものように右端の牛乳を二本取り上げて、カゴに入れたのだった。
その微かな違和感をきちんと捉えていれば、買い間違えることも無かっただろうに。
買い間違いの原因は、その日に限って、一番高い牛乳と低脂肪牛乳の場所が入れ替わっていたことだった。お店の人が並べ間違えたのかも知れなかった。
牛乳の並び方がいつもと違っていたのを違和感として一瞬感じてはいたのになあ。
それに、いつもは牛乳だけしか買わないのだが、この時に限ってソフトクリームやカップ麺を一緒に購入したので、牛乳の金額の違いに気付くことがなかった。受け取ったレシートの品物の金額をチェックすることもなかった。
右端が低脂肪牛乳という思い込みと、習慣化してしまった行動は、認識すること無く、ボンヤリとしてしまう。確認作業を怠ると過ちにつながるというお手本のような出来事だった。
元々何事にも確認作業をつい怠ってしまうのが私の欠点でもある。
この日、私以外にも思い込みで、その場所からうっかり違う牛乳を買っちゃった人も、いたんじゃないだろうか。
今回は小さな出来事だったから良かったが、今後のためにも確認に次ぐ確認をしないと、と自分に言い聞かせたのだった。