特に、世界各国で撮影されたUFOやUMA、心霊系など不思議な映像が好きで、いつもワクワクしながら見ている。
そんなドキドキな映像の間に、ホッコリとした映像も時おり流れる。
今日は「猫ちゃんのホッコリ動画」だった。
画面には3匹の猫が映し出され、左から普通に座った猫、その隣に伏せた状態の2匹が、等間隔で並んでいる。お天気も良い日で、日向ぼっこをしている様子だ。
何が起こるのだろうと画面を見つめていると、左端の一匹が、大きなあくびをした。すると、それを見ていた画面真ん中の猫が、あくびがうつってあくびをし、それを見た右端の猫もあくびをするという、画面左からあくびのリレーが展開された。偶然を捉えた珍しい映像と、猫たちのかわいらしさに、心癒され笑顔になった。
そして画面を見ていた私も、思わずあくびがうつってしまって、あくびが出た。
「猫のあくびがうつったー」と言って笑ったら、夫まであくびをしたので、可笑しくて大笑いした。
私達があくびをした時、きっと、この番組を見ていた全国の家庭で、同じ現象が少なからず起きたのでは無いかと思うと、何だかいつまでも可笑しかった。
笑いもおさまりかけた頃、外でドーン!とひときわ大きな音が響いた。一瞬驚いたが、連続して音がなったので、花火だと分かった。
花火のイベントは7月に入ってからいくつかあった。外に出て、少し歩けば見られるのだが、子供も居ない今は、積極的に外に出ることもなくなった。
しかし、今日の花火の音は真駒内方面から聞こえ、距離的に近い。見えるかな?と首だけベランダから出して南側を見ると、大きな花火がよく見えた。真駒内駐屯地の花火イベントだ。
ここしばらく花火を見ていない。家にいながらにして花火を見られるのならと、タンクトップに短パンという、人様には見せられない姿でベランダへ出て、花火見物を始めた。
今日は札幌も32度まで気温が上がり、仕事帰りには日傘を差しても、太陽の日差しに容赦なく体力を奪われた。
でも、夜になって気温が下がり、ベランダでそよ風に吹かれながらこうして花火を見ていると、明日が休みということもあって、しみじみ夏の宵の心地良さを感じる。
花火も進化をしているようで、見たことのない花火もいくつかあって、楽しかった。
南西の空に半月が出ていた。
花火の音の響きも今日は一段と大きい。空気が澄んでいるからだろうか。星もいつもより多く、よく見える。
月の左側によく光る星があった。何気なく見ていたら、どんどん左側に移動して行く。あれは飛行機じゃ無さそうだ。ドローンでも無い。確かに星と同じ大きさの光が動いて消えた。花火の光で目がおかしくなって見間違えたのだろうか?
そんな事を思いながら、花火に目を戻すと大輪の花火が次々に打ち上がり、フィナーレを迎え終了した。
「何だコレ!?ミステリー」からの、夜空の星が動いたように見えた、ミステリーな夏の夜だった。