お芋が美味しい季節だ。
さつま芋のケーキ。
料理に興味の無い方には、ここからは退屈な記述かも。
さつま芋を1センチの角切りにして、水にさらしてアク抜き。一度水を切って、鍋に移し水を加えてゆでる。沸騰したら中火で5分ほど、竹串を指してスッと通ったらゆで上がり。湯を切って、冷ましておく。
パウンドケーキ生地を作る。
パウンドケーキは、材料が全て1パウンドの割合で作ったから付いた名前と聞いたことがある。だから割合は1対1対1。材料は全部同じ量。覚えるのが簡単。
一人用だから、バター、砂糖、卵、小麦粉をそれぞれを卵1個の重さ、ほぼ60グラムに合わせて、それぞれ同量用意する。
冷蔵庫の中を確認したら、バターが50グラムしかなかった。今日は、全て50グラムで用意する事にした。
卵は小さめのを選んで、グラム数は気にしなかった。多分55グラム位だろうと思いながら、このケーキに関しては、先ず失敗がないので。
バターをボールに入れて柔らかくなるまで放置。卵も冷蔵庫から出しておく。
午前中に出したのをすっかり忘れて、夫に言われて気付く始末。やにわに菓子作りスタート。
泡立て器をバターに入れるとフニャリ。混ぜやすい柔らかさ。数回混ぜたら、砂糖投入。ケーキの色をきれいに出したかったらグラニュー糖を使うけど、今回は、さつま芋を入れるので、味重視。キビ砂糖を入れる。独特の風味がさつま芋の旨さを更に引き立てる。
キビ砂糖を入れたら、バターと馴染むように混ぜ、全体が白っぽくなるまでよくかき混ぜる。100回以上はグルグル混ぜる。
次は溶き卵を3回に分けて入れ、その都度よーく馴染む様に混ぜる。
ここで良くかき混ぜる事が、ベーキングパウダーを入れなくても、ケーキがふくらむカギとなる。
よく混ざったら、泡立て器を除いて、そこへふるいにかけた小麦粉を投入するのだが、今回はさつま芋という(ケーキを作る上では)重量級の具が入るので、ベーキングパウダーを気持ちパラリと入れた。多分小さじの3分の1も無かったと思うが。
小麦粉を入れたらゴムベラなどで練らないよう、切るように混ぜる。
まだ粉が混ざりきらない内に、先程のさつま芋を好きなだけ混ぜる。飾り用に少し残して。
今回は、お芋をいっぱい入れた。
バターケーキだけど、お芋によってカロリーを下げてヘルシーに。ここが肝心。
さつま芋を入れたら、さらに底から持ち上げる様に混ぜ合わせ、粉が見えなくなったら生地の完成。
好みでシナモンを混ぜても美味しい。
今回はマドレーヌ型6個に市販のマドレーヌ用グラシン紙を敷いて、均等に生地を分け入れた。
生地を入れた型を持ち上げて落とし、衝撃を与えて生地をならす。いびつな形でも焼いているうちに、バターが溶けて生地が広がるので余り気にしない。
焼く前の飾り付け。マドレーヌ型一個につきさつま芋3個を飾り付け、最後は黒ごまをパラパラとふりかける。
あらかじめ180度に熱したオーブンに入れて、15分~20分焼く。
オーブンによって焼け方は色々なので、途中焼色を確認して、美味しそうな色に焼き色がついていたら、中まで焼けているかチェック。お芋部分をよけて、竹串をケーキに刺して、生地がついて来なければ出来上がりー。
お店に出せそうな、見た目と味!間違いなし。
余ったお芋は、バターとベーコンで炒めたり、マヨネーズで和えたりとおかずの一品に利用できて便利。
ケーキ作りは、こんなマテな工程を辿らずとも、ブレンダーにケーキ生地の材料全部を入れて混ぜ、好きな耐熱容器に入れて焼いたら、絶対美味しいバターケーキが出来上がる…と思う。
あれば、ケーキ生地にバニラエッセンスかブランデーを入て焼いたら、最高!
プレーンのバターケーキも美味しい。
くれぐれもブレンダーの混ぜ過ぎに注意。硬いケーキになっちゃうから。
後は、アレンジ色々。リンゴを入れたり、レーズン、クルミなど好きな物何でも入れてみよう。
コロナ前はしょっちゅう作っていたお菓子。
会社に持っていっては、職場の皆と分け合って食べた。アップルパイ、かぼちゃパイ、シフォンケーキ、チョコレートブラウニーなどなど。
コロナ後は、やはり手作りは問題ありと自身で判断して自粛中。残念だ。
最近、薄力粉の消費期限が過ぎてしまった事に気づいた。こんな事、初めてだ。長い間、お菓子を作っていなかったんだなぁ。
久しぶりに作ったさつま芋ケーキ。美味しかったけど、皆と一緒にワイワイ食べたかったなー。
今年いっぱいで、会社を辞めることを決めた。
お菓子を分け合って談笑する日はもう来ないのだなと、ちょっとしんみり。
お菓子を喜んで食べてくれた子供達も今はいないけれど、帰省したときに思いっきり作って食べさせよーっと。