翌朝になっても、クヨクヨと考え込んでいたら、それが夫に伝染したのか、夫が運転中に重大なミスを犯した。不幸中の幸いだった。早朝で車の往来も殆ど無かったので、何の問題も生じなかった。でも、本人以上に私はショックだった。
二人して、昨日今日とミスを犯したということは、何か問題があるはずだ。年を取っているからという理由だけじゃ無い様な気がした。
最近特に夫は少食になり、合わせて私もお料理にあまり手をかけなくなっていた。もしかしたら、食事面で何らかの栄養素が欠けているのかも知れないと思った。
早速脳に良い食べ物を検索してみる。
最近ではサプリメントも数多く出回っているが、サプリには頼りたくない。あくまでも食事から自然に摂りたい。
調べると色々出てくる。脳に良い食べ物は、ブレインフードと呼ぶらしい。メモ程度に上げてみる。
・青魚
最近、魚をあまり食べていなかった。その夜の夕飯には、早速家にあったさばの味噌煮缶を食べた。
・トマト
・貝類
トマトも貝類も最近ではあまり食べていなかったので、食べなければ。買って来よう。
・アマニ油
近年話題の油、近々手を出して見ようか。
・ナッツ類
・ベリー
・アボカド
以下の食品は日頃からよく食べているものだからよし。
・緑黄色野菜
・大豆
・卵
・バナナ
・全粒穀物 玄米、オーツ麦
・チョコレート
・コーヒー
ここに記載した以外にも、脳に良いと言われる食物は色々あるのだろう。要はバランス良く、多くの品目を食事に取り入れるのが良い事に改めて気付く。
このブレインフードの中に出てきたアボカドについて、作ってみたい一品があった。
それはYou Tubeで人気のKER(Kevin"s English Roomの略)で紹介されていた「アボカドプディング」だ。
八百屋さんで、アボカドを買ってきた。
アボカドを買うのは35年ぶりだ。その頃はわさび醤油で食べるとマグロの味がすると聞いて、好奇心から買ってみたのだった。味というものがほぼほぼ無いから、クセも無い。
和名はワニナシ。
良く熟れていた。耳タコフレーズだと思うが“森のバター”。ねっとりとして手に付くと油脂感がある。
よくテレビ等で、種に包丁の刃元の“あご”と呼ばれる部分をザクッと刺してスポッと取り除くのを見る。で、真似してみたけど上手く行かず…ほじくり出す(汗)。
作り方は簡単だ。
材料は、アボカド(熟れたもの)1個、アーモンドミルク100cc、きび砂糖大さじ1、ハチミツ適量。
これらの材料をミキサーにかけるだけ。
あっという間に出来上がり。
プディングと名前はついているけれど、スムージーの様な状態。
いざ、実食。
甘さ控えめ。もっと甘くしたらデザートっぽくなるけれど、脳みその為の食事だとすれば、カロリーも考えこの程度の甘さで良しとしよう。
(ラップをして冷蔵庫で一日置くと、酸化したのか表面の色味が少し黒ずんだ。味に期待しなかった分、翌日の方が美味しく感じられた。参考まで)
前出のYou Tube KER のメンバーは3人組。帰国子女の英語日本語共にペラペラのケビンさんと、IQ140のかけさん、フランス留学経験者のやまさんの3名が、海外(主にアメリカ)と日本の文化を様々な物で比較して、愉快な動画を配信している。彼等の会話はとても楽しく、コロナ禍において特に人とのコミュニケーションの大切さを感じずにはいられない。
チャンネル登録者数は現在192万人。
大学時代の友人ということで、年齢は現在30歳くらいだろうか。料理の腕前もかなりだし、3人とも歌がプロ並みに上手い。
「アメリカで流行っている食べ物」の回だったか不確かだが、彼らが紹介していたのが、このアボカドプディングで、アメリカで有名なセレブ、カーダシアン家で流行っているらしいと伝えていたと思う。
いつもの動画では甘いものが苦手のやまさんが、もの凄く美味しそうに食べていたので作ってみようと思ったのだった。
サバ缶を食べ、アボカドプディングを食べた後、「脳に良い食べ物を食べた」という既成事実が「65歳限界説」を吹き飛ばした。鬼に金棒。脳にアボカド。向かう所敵なしといった気分。たったこれだけのことで、また元気を取り戻した単細胞の自分にあきれる。
ブレインフードで効果が出るかどうかよりも、食べてさえいれば、とにかく安心なのだ。
まだまだがんばろう。