ずっと半袖のTシャツに短パンで走ってきたが、1週目、短パンがロングパンツへ。
2週目、更に薄い上着を羽織る。
3周目、薄い上着とTシャツに替えて厚いパーカーを着て走る。
週ごとにジワジワと気温の冷え込みが深まり、もはや夏が恋しい。
今日もジョギングのコースにサケ!残骸だが、尾頭付きだ。
尾が上で頭部が下の状態。大きな口が開いている。
「ここまで遡上してきたのに無念」と嘆きが聞こえるようだ。
サケの口の部分を見ると、鼻先が曲がっているように見える。鼻曲がりと呼ばれるオスのサケのようだ。
ほぼ内側は食べ尽くされているようだが、皮だけが抜け殻のように残っている。この食べ方から見ると、キツネかタヌキが食べたのだろう。
今月見かけた2匹目のサケ。これまでこんな事は一度もなかった。もしかすると、これは河川敷の護岸工事が関係しているのかも知れない。
ああ、豊平川が…護岸工事が必要なんだろうけど、悲しい姿。
川の形が埋め立てなどで変化し、遡上するサケを野生動物が捕まえやすくなっているのかも知れない。
ジョギングの終わり頃、ゴールと決めているミュンヘン大橋の下を通過した時のことだ。高齢の男性がコース中央の芝の上で素振りをしていた。その足元に、野生のハシブトガラス。驚いたことに、男性のすぐ足元にいるカラスは、男性の素振りの動きに怯えるでもなく鎮座している。餌付けでもしたのだろうか…仲良し。
珍しい光景に河川敷の階段を上りながら、中断でとどまりしばらく眺めていた。
男性が手に持っているのは竹刀ではなかった。長めの棍棒。…それを見て、思い出した。
私は何度かその男性を見たことがあったのだ。今日まで、失礼ながら「不審な人物」と思っていた。
時折見かける太めの棍棒を持ち歩く不審な老人。怖かった。棍棒を、まさか素振りの時に竹刀代わりに使って体を鍛えていたとは。失礼致しました。
謎が一つ解けて安心感も得た。心はスッキリ。秋の空と同じく。良い朝だった。