松江~加賀の潜戸~隠岐の島
5 / 29 ~ 5 /31
朝起きてフロントでコインランドリーのある場所を教えてもらう
やっとスッキリしてホッと・・・
武家屋敷の町並みを見ながら松江城へ
天守閣へは上がらずにすぐ傍の図書館へ入り本を読むことにした
帰りに城内の茶店で松江名物の「ぼてぼて茶」なるものをいただいてみた
番茶仕立てで碗の底に御飯粒とこんぶと金時豆がほんの少し
味は塩味
小腹が空いたとき虫押さえにいいのかも知れない
翌日松江を発ち名前に惹かれて加賀の潜戸(くけど)へ
ここが『出雲風土記』に出てくる出雲の神様の生誕の地という案内で
船は好きではないのになんとなく乗ってしまった
30人も乗れば一杯のグラスボート
手を伸ばせば海面に手が届いてしまいそうなそんな舟
岸を離れて進む舟はかなり揺れるし水しぶきが顔にあたる
泳げないせいかどうも水が恐い
潜戸と言われる所以の海食洞窟をグラスボートで往来するのはスリルがあった
洞窟内を通り抜けることが出来みごとな景観に圧倒されながらも
このまま海中に沈んでしまうようなことになったら・・・
そんな思いに邪魔されて
ほんとはじっくり味わうことも出来なかったのだ
船着場に無事戻り着くまで生きた心地がしなかった
そのくせ明日は隠岐へ行って見よう・・・と寝しなに思うのだった
境港の七類から隠岐ノ島の島後、西郷へ渡る
隠岐ノ島には島前と島後の二つの大きな島がある
日帰りなので車は七類港へ置いて行く
西郷に着くと思いがけなく人がたくさんいた
バスは出た後で次の発車までかなり時間があるしどうしたものかと
ろくに下調べもしてない島でちょっとうろたえた
船着場の周りを見やるとタクシーが客待ち顔で並んでいたので
思い切ってタクシーの運転手さんに
「玉若酢神社」や「水若酢神社」へ行くにはどのくらい時間が掛かるのかたずねてみた
幸い親切な運転手さんであれこれ親身になってくれて結果
島内の主だった場所へ案内してもらうことにした
貸切のタクシー・・・
旅の途中の大きな出費ではあったけど
名所旧跡のガイドまでしてくれて写真まで撮ってくれて
帰りにはウニの瓶詰めまでお土産にいただいてしまった
お財布は軽くなったけど心は満たされてこれぞ旅の醍醐味・・・と得した気分に浸る
またいつか訪れてみたい・・と思った
2004年5月5日(水)記