ザクとは違うのよね

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遅ればせ義経

2005-10-01 22:30:20 | テレビ
 今日やっと先週の「義経」を観ることができた。

 今回は以外に見所が多かった。

 まずは、鎌倉方に下った平頼盛と平重衡の対面。「私のせいで・・・」とこれまでの苦悩を吐露する頼盛を逆に気遣う重衡。できた男です。しかも、何しに来たのかと思えば、暗に南都へ行って死んでくれと。哀しい関係だ。
 続いて、宗盛父子との再会。ここでも「私のせい」と悔しがる宗盛を慰める重衡。互いに死ぬことが分かっていながら、「兄上を頼む」と言い残す。静かな物言いの中にも知盛に匹敵するほどの懐の深さ。一ノ谷の頃よりも人間がひとまわりでかくなったよう。

 一門の絆の深さを魅せつける平家。それと対比するかのように兄弟の溝を深めていく頼朝&義経兄弟。起請文も役に立たず。
 ただ、義経の鎌倉下向の知らせを聞いた時点では、頼朝の本心はまだまだ揺らいでいた。兄弟の絆を感じていたのは義経だけではなかったが、大江広元の一言によりとうとう覚悟を決める。その時の頼朝の表情が最後の兄の顔となるのか?やはり頼朝と義経では背負っているものが違うということなんだろう。

 そして、久々に後白河法皇のタヌキぶりが復活。平幹二郎のあの演技は多分この大河で一番だろうな。

 前半ちょっとの出演だったが、静ちゃんはアップでの微笑みが抜群だった。

 あと、徳子が義経に起こっていることを事細かに知っているのはどう考えてもおかしいだろ。完全にドラマを意識したセリフだ。あれだけ露骨だとさすがに冷めるな。こんなにすごいお徳が側にいるんなら、頼朝&法皇の心底というものを教えてあげられるだろうに、そうなりゃ義経の悲劇はなかったよ。それじゃ史実が変わっちゃうって?だったらお徳をそんなにスーパーな人間にしない方がいいんじゃないの。

 さあ、来週(といっても明日か)はとうとう腰越状。「武蔵坊弁慶」の時の川野太郎を超えられるか!?
 

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