川端康成『眠れる美女』 2015年09月24日 | 文学 性欲と異性愛は表裏一体で不可分でしょうか。異性愛あるところに性欲があり、性欲があるところに異性愛がある。それでは純粋な異性愛や純粋な性欲は実現し得ないのでしょうか。 そんな疑問を投げかけてくれるのが、デカダン文学を代表する川端康成の「眠れる美女」です。決して目覚めない若い裸の女性と眠る場を提供するある館と、その館にのめりこんでいく江口老人というエロジジイの話です。 三島由紀夫をして「形式的完成美 . . . Read more