K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

鈴木央『ライジングインパクト』

2016年10月08日 | アニメ・漫画
こんばんは。コンテンツの消費に命をかけているただけーまです。映画の観すぎで体調下り坂です。

今回は久しぶりの漫画更新です!本当はもっと書きたいんですが、漫画って多すぎて何から書けばいいのかわからないんですよね。
ちなみに、作家的には遠藤達哉先生と叶恭弘先生、小畑健先生のファンです。長編は「鋼の錬金術師」と「るろうに剣心」がバイブルで「シャーマンキング」はアイスメンとアイアン・メイデン・ジャンヌ押しでした。

とまあ、個人の好みを適当に書きなぐったところで、今回紹介するのは「七つの大罪」がバカ売れしている鈴木央先生の初期作品「ライジングインパクト」を紹介します。




<Story>
主人公のガウェイン七海は福島で祖父と暮らす小学生。「世界一の飛ばし屋になる」という夢を野球で追っていたが、女子プロゴルファーの西野霧亜と出会うことでゴルフに目覚め、ゴルフで夢を叶えようとする。


ジャンルとしては異能力系スポーツ漫画(「テニスの王子様」「黒子のバスケ」など)の一種ですね。ドライバー、パター、アプローチ、それぞれの天才がギフトと呼ばれる能力の持ち主で、競い合い、高め合っていく話です。
ガウェインの「ライジングインパクト(太陽の光跡)」、ランスロットの「シャイニングロード(月の導き)」、トリスタンの「フォーリングスター(風の流星群)」という3つの才能が、キャメロット杯でぶつかり合ったのが熱かったですね。

作画はトーンをほとんど使用しないもの。細い線による繊細な描写は鈴木先生ならではでしょう。特に背景の描き込みはまるで風景画のようです。



それと特徴的なのが、アーサー王伝説との関わりがあるということです。ラスボス的な存在がアーサー・フェニックスという名前ですし、ガウェインもランスロットもトリスタンも、アーサー王に仕えた騎士の名前と同じなのです。(それ以外にも関係するアイテムや人物名がある)
その影響なのか、物語と関係の薄い扉絵なんかでは、そうした西洋ファンタジー風の絵柄になることもあり、それぞれ1枚の絵として楽しめます。



そんなイチオシの漫画なのですが結局打切り…グラールキングダムの最終決戦を前に終わってしまいます。
因みに、本作は実は短期で一度打切りになっており、打切り後の反響から連載を再開したという異例の経歴をたどっています。Wikipedia先生曰く「打ち切り作品の「完全な続編」が再連載されたのは本作ただひとつ」だそうで、この作品の魅力ならではの出来事だったのでしょう。

(最終スコアは番外編で描かれているとはいえ)グラールキングダムとの決戦が描かれなかったのが非常に残念でなりません。集◯社への怨みが募りますね…笑


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