みなさまこんにちは。もう間も無く年末ですが、今年の振り返り、年忘れはすみましたでしょうか。一足先に仕事を納めたただけーまです。
結局全然更新が終わりませんでしたが、今回は吉田恵輔監督の『ヒメアノ〜ル』鑑賞記録です。森田剛演じる森田正一がハマリ役で話題になりましたね。
<Story>
「なにも起こらない日々」に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田(濱田岳)。同僚の安藤(ムロツヨシ)に、想いを寄せるユカ(佐津川愛美)との恋のキューピット役を頼まれ、ユカが働くカフェに向かうと、そこで高校時代の同級生・森田正一(森田剛)と出会う。(「映画『ヒメアノ〜ル』公式サイト」より)
ヒメアノールとはイグアナ科アノール属に分類される小型のトカゲのこと。フクロウなどの捕食者の餌食になることか多く、「強者の餌となる弱者」を暗示しているんだそうです。
弱者は弱者らしくクソみてえな人生を生きるしかねえんだよ、と凄む森田くん。嘗て彼はいじめられていた過去を持ちますが、この数年で非捕食者から捕食者へと転換していたのです。この歪んだバランスこそ、この作品の魅力と言えるでしょう。
森田くんの演技が凄いと噂でしたが、噂に違わず確かに鬼気迫るものがありましたね。まさに古典の「すさまじ」という形容がしっくりきます。ああ、あな、すさまじ!という感じ。
キレ方とか高圧的な態度に非常にリアリティがありました。地元で幅利かせてた人とか確かにこんな話し方してたなぁと妙に納得。説得力のあるヤンキー演技でしたね。
特に殺人やレイプシーンが淡々と進むのは、狂った感覚ならでは。殺人シーンのやたらと長いカット(刃物を何度もサクサク刺して、絶命するまで撮る)はキツかった人も多いんではないですかね。
息つかせぬ展開の速さと迫力のある演技であっという間の100分でしたが、最後のシーンはフロイトを意識したもの?それとも在りし日の純粋さを提示して性善説でも伝えたかった?いずれにせよ、ありきたりな援用だという印象。
原作は映画化もされた『ヒミズ』の作者古谷実。
『ヒミズ』は人生ベスト10に入るほど好きな映画ですが、この作品はあそこまでいったら徹底的な悪の設定で進めて欲しかったな、というのが正直な感想。
原作だと違和感ないのかな、いつか読んでみたいところです。
結局全然更新が終わりませんでしたが、今回は吉田恵輔監督の『ヒメアノ〜ル』鑑賞記録です。森田剛演じる森田正一がハマリ役で話題になりましたね。
<Story>
「なにも起こらない日々」に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田(濱田岳)。同僚の安藤(ムロツヨシ)に、想いを寄せるユカ(佐津川愛美)との恋のキューピット役を頼まれ、ユカが働くカフェに向かうと、そこで高校時代の同級生・森田正一(森田剛)と出会う。(「映画『ヒメアノ〜ル』公式サイト」より)
ヒメアノールとはイグアナ科アノール属に分類される小型のトカゲのこと。フクロウなどの捕食者の餌食になることか多く、「強者の餌となる弱者」を暗示しているんだそうです。
弱者は弱者らしくクソみてえな人生を生きるしかねえんだよ、と凄む森田くん。嘗て彼はいじめられていた過去を持ちますが、この数年で非捕食者から捕食者へと転換していたのです。この歪んだバランスこそ、この作品の魅力と言えるでしょう。
森田くんの演技が凄いと噂でしたが、噂に違わず確かに鬼気迫るものがありましたね。まさに古典の「すさまじ」という形容がしっくりきます。ああ、あな、すさまじ!という感じ。
キレ方とか高圧的な態度に非常にリアリティがありました。地元で幅利かせてた人とか確かにこんな話し方してたなぁと妙に納得。説得力のあるヤンキー演技でしたね。
特に殺人やレイプシーンが淡々と進むのは、狂った感覚ならでは。殺人シーンのやたらと長いカット(刃物を何度もサクサク刺して、絶命するまで撮る)はキツかった人も多いんではないですかね。
息つかせぬ展開の速さと迫力のある演技であっという間の100分でしたが、最後のシーンはフロイトを意識したもの?それとも在りし日の純粋さを提示して性善説でも伝えたかった?いずれにせよ、ありきたりな援用だという印象。
原作は映画化もされた『ヒミズ』の作者古谷実。
『ヒミズ』は人生ベスト10に入るほど好きな映画ですが、この作品はあそこまでいったら徹底的な悪の設定で進めて欲しかったな、というのが正直な感想。
原作だと違和感ないのかな、いつか読んでみたいところです。
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