こんばんは。
最近疲れが全然取れなくてしんどいただけーまです。
肩こりがしんどいです笑
さて、またしても、ですが映画記事の更新です。
今回は巷で話題沸騰中の宮崎監督最終作『風立ちぬ』です。
成人男性三人で横に並んで観る映画ではなかったですね笑
引退のインタビューもなかなかに読みごたえがあります。
宮崎駿監督【公式引退の辞】全文
個人的な感想としては「面白くない」というのが当てはまりますが、
取り敢えずこの作品が何を主題としていたのか考察していきたいと思います。
【以下ネタバレあるんでご注意】
本作の概要ですが、まあ飛行機の設計者(M菱!)とその恋人の話ですね。
前半は主人公の仕事の話と恋人との出会いの話で、後半が主人公と恋人の話になってます。
物語の展開が遅く、実際の上映時間に比べて相当長く感じました。
そして、ところどころというか、もう物語の4分の1くらい占めてるんじゃねえかレベルの夢のシーン。
ドキュメンタリーに近い作品に幻想性というかフィクショナルな印象を与えています。
ジブリについて個人的に思うのは、やはりフィクションでその強みを発揮するということですね。
この作品は実話をもとに作られていたわけですが、個人的にジブリの良さが出ていたのは主人公の夢のシーンだったように思います。
「生きねば」というキャッチフレーズとともに宣伝されたように、
戦時下において「生きる」ということはどういうことだったのか、という主題を通じて、
宮崎監督自身が「生きる」ことをどう捉えているのかが推察されました。
(※「生きねば」というキャッチフレーズは宮崎監督考案のものではないようですが)
作中内、物語の中心となっていた第二次世界大戦時はもちろんのこと、関東大震災や結核などを通じて、
当時の生き辛さを示す描写が何度もあります。
そんな苦境の中で紡ぎだされていく夢や愛。
それは決して望んだ形ではなかったわけですが、それでも「生きる」ということに勝るものはない。
そんなメッセージを作品からは感じられます。
ヒロインが結核で命を落とすシーンからももちろん「生きる」という主題を感じずには居られませんが、
そこはもう伝え方が単純過ぎて、完全に感情的な主張になってしまってます。
ですが、主人公に目を向けると「生きる」ことに対する深いテーゼのようなものが提示されているような気分にもなります。
主人公は幼いころより飛行機の設計者を志し、結果その道で秀でた設計者となるのですが、
当時任されたのは戦争の為に利用可能な飛行機(ゼロ戦)の設計でした。
戦時中の環境によって夢を閉ざされていても、なお仕事に熱心に取り組む主人公。
それは、自分にしか出来ないという責任感含め、泥臭くても夢を追い続けようという熱意の表れでもあると思うのです。
「力を尽くして生きろ。持ち時間は10年だ」
というクリエイターやエンジニアの厳しい世界を伺わせる一言も印象的です。
宮崎監督に照らし合わせるのなら、
元々飛行機のパイロットか何かになりたかった(だよね?)という夢を、
全く違うことをしながらも追い続けて、最後の最後で間接的にでも実現した。
そういった土臭さ、泥臭さといったものを表現したかったのではないのかと。
ちなみに宮崎監督の引退インタビューではこんな言葉があります。
「僕は児童文学の多くの作品に影響を受けて、この世界に入った人間ですので。
児童文学にもいろいろありますけれども、
基本的に、子どもたちに「この世は生きるに値するんだ」というのを伝えるのが
自分たちの仕事の根幹になければいけないと思っていました。それは今も変わっていません。」
冒頭の夢の中で空を飛ぶシーンは、
宮崎監督の夢と重なってもいるのではないか、と個人的には思います。
そして、そのシーンは個人的に何故かラピュタと重なって見えました。
朝ぼらけのイメージが近かったからですかね……?
まあ、とまれかうまれ。
宮崎監督が最後の最後で自由に制作した作品のように感じました。
ポジティブに解釈した場合の感想を書いてみましたが、
でもやっぱり個人的にはフィクションを題材にしたジブリが好きですね。
間接的にはどの作品も現実を反映したものになっているのかもしれませんが。
ちな、個人的に好きなジブリ作品は『千と千尋の神隠し』と『崖の上のポニョ』です笑
※ロリコンじゃないです
hona-☆
最近疲れが全然取れなくてしんどいただけーまです。
肩こりがしんどいです笑
さて、またしても、ですが映画記事の更新です。
今回は巷で話題沸騰中の宮崎監督最終作『風立ちぬ』です。
成人男性三人で横に並んで観る映画ではなかったですね笑
引退のインタビューもなかなかに読みごたえがあります。
宮崎駿監督【公式引退の辞】全文
個人的な感想としては「面白くない」というのが当てはまりますが、
取り敢えずこの作品が何を主題としていたのか考察していきたいと思います。
【以下ネタバレあるんでご注意】
本作の概要ですが、まあ飛行機の設計者(M菱!)とその恋人の話ですね。
前半は主人公の仕事の話と恋人との出会いの話で、後半が主人公と恋人の話になってます。
物語の展開が遅く、実際の上映時間に比べて相当長く感じました。
そして、ところどころというか、もう物語の4分の1くらい占めてるんじゃねえかレベルの夢のシーン。
ドキュメンタリーに近い作品に幻想性というかフィクショナルな印象を与えています。
ジブリについて個人的に思うのは、やはりフィクションでその強みを発揮するということですね。
この作品は実話をもとに作られていたわけですが、個人的にジブリの良さが出ていたのは主人公の夢のシーンだったように思います。
「生きねば」というキャッチフレーズとともに宣伝されたように、
戦時下において「生きる」ということはどういうことだったのか、という主題を通じて、
宮崎監督自身が「生きる」ことをどう捉えているのかが推察されました。
(※「生きねば」というキャッチフレーズは宮崎監督考案のものではないようですが)
作中内、物語の中心となっていた第二次世界大戦時はもちろんのこと、関東大震災や結核などを通じて、
当時の生き辛さを示す描写が何度もあります。
そんな苦境の中で紡ぎだされていく夢や愛。
それは決して望んだ形ではなかったわけですが、それでも「生きる」ということに勝るものはない。
そんなメッセージを作品からは感じられます。
ヒロインが結核で命を落とすシーンからももちろん「生きる」という主題を感じずには居られませんが、
そこはもう伝え方が単純過ぎて、完全に感情的な主張になってしまってます。
ですが、主人公に目を向けると「生きる」ことに対する深いテーゼのようなものが提示されているような気分にもなります。
主人公は幼いころより飛行機の設計者を志し、結果その道で秀でた設計者となるのですが、
当時任されたのは戦争の為に利用可能な飛行機(ゼロ戦)の設計でした。
戦時中の環境によって夢を閉ざされていても、なお仕事に熱心に取り組む主人公。
それは、自分にしか出来ないという責任感含め、泥臭くても夢を追い続けようという熱意の表れでもあると思うのです。
「力を尽くして生きろ。持ち時間は10年だ」
というクリエイターやエンジニアの厳しい世界を伺わせる一言も印象的です。
宮崎監督に照らし合わせるのなら、
元々飛行機のパイロットか何かになりたかった(だよね?)という夢を、
全く違うことをしながらも追い続けて、最後の最後で間接的にでも実現した。
そういった土臭さ、泥臭さといったものを表現したかったのではないのかと。
ちなみに宮崎監督の引退インタビューではこんな言葉があります。
「僕は児童文学の多くの作品に影響を受けて、この世界に入った人間ですので。
児童文学にもいろいろありますけれども、
基本的に、子どもたちに「この世は生きるに値するんだ」というのを伝えるのが
自分たちの仕事の根幹になければいけないと思っていました。それは今も変わっていません。」
冒頭の夢の中で空を飛ぶシーンは、
宮崎監督の夢と重なってもいるのではないか、と個人的には思います。
そして、そのシーンは個人的に何故かラピュタと重なって見えました。
朝ぼらけのイメージが近かったからですかね……?
まあ、とまれかうまれ。
宮崎監督が最後の最後で自由に制作した作品のように感じました。
ポジティブに解釈した場合の感想を書いてみましたが、
でもやっぱり個人的にはフィクションを題材にしたジブリが好きですね。
間接的にはどの作品も現実を反映したものになっているのかもしれませんが。
ちな、個人的に好きなジブリ作品は『千と千尋の神隠し』と『崖の上のポニョ』です笑
※ロリコンじゃないです
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