ミステリー・・・？

大きな柳の木の下に老人の死体があった。
死体のそばにはどこにでも売られている、そして誰にでも使われていると思われる剪定ばさみが転がっていた。
凶器はこの剪定ばさみだろう。
ハサミには血痕が付いている。
　警察は悩んだ。　凶器には被害者の指紋しかついていなかったし、その周りにある足跡は被害者本人のものしかなかったから・・・
　
　な～んてね。
実は暮れに柳を取りに行った時のことです。
普段は手袋が嫌いで、何の作業をするにもほとんど手袋をはかないんです。
けどその日は柳の木が大きくて切りたい枝も太いものだったので、仕方なく皮の大きな手袋をはいたんです。
何本か枝を切っているうちに手が滑り、ハサミが抜けて上へ飛び上がりました。
あっと思ったけれど間に合いません。そのハサミはあろうことか頭のま上に落ちました。
‶　あっ、痛っ！”　っと思い思わず頭に手をやるとうっすら血が出ていました。
うん、うっすらなんです。
　ほんとに驚きました
でもまあ頭にハサミが突き刺さって落ちて、ほんの少し血が出たくらいで済んだのですから不幸中の幸いですよねえ。
でもまだ頭は痛いです。
　そう、柳を切っていたのは私でした。
ひょっとしたらほんとに怖いことになっていたかも…ですよねえ。
つくづく気をつけねば・・と思い知らされた出来事でした。　チャンチャン。
　
可愛いハナちゃんの顔も見えなくなっていたかも・・よねえ、ハナちゃん！！