Taga_castillo

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3.5MHz受信機の製作(5)

2013-02-20 16:41:02 | Ham(RX,TX,Ant)
(2.各ブロックの回路の検討)
D.中間周波増幅(IF-Amp)_その1
中間周波増幅(IF-Amp)ではX-talフィルタを使おうと思います。また、"SS-40"ではOP-Ampを使って増幅していますので私もOP-Ampを使ったみようと思いますが、今まで自分で使ったことがないので全くのゼロから始めなければなりません。
そこで、今回は"IF-Amp_その1"としてX-talフィルタについて考えることにしました。



[a]は"SS-40"のIF-Ampですが、X-talフィルタを挟んでOP-Ampが入っています。X-talフィルタ部分を見てみると、入出力には100Ωが入っていますが、コンデンサの値が入出力側が420pF、中央が370pF、他の2ヵ所が270pFとなっています。
X-talフィルタについては以前1度利用したことがありますが、ラダー(はしご)型がコンデンサの値が分かりやすかったので、今回もOMの方々のHPを覗いてみました。色々な製作記事がありましたが、ラダー型なら多少ラフに作っても程々の性能が得られているのではないかと思います。

私の場合、X-talの手持ちは6,400kHzが6個あるので、それぞれの周波数を測定して使用するX-talを決めたいと思います。昔から持っているGDM(Grid Dip Meter)で発振させ、受信機(JST-245)で周波数を読んだところ、以下のようになりました。
#1:6401.39kHz
#2:6401.52kHz
#3:6400.89kHz
#4:6401.46kHz
#5:6401.41kHz
#6:6401.59kHz
X-talフィルタは、"SS-40"と同じように4個のX-talで作ろうと思いますので、そうすると周波数が最低と最高の#3と#6を外せば差が0.13kHzと一番少ないところに収まるようです。そして、#6のX-talはBFOに使えそうです。
"SS-40"と同じようにX-talフィルタの入出力を100Ωとして、リアクタンスがほぼ100Ωになるコンデンサを計算してみると以下のようになります。
Xc=100Ω=1/(2・π・f・C)
∴ C=1/(2・π・f・Xc)=1/(2x3.14x6.4x10^6x100)≒248.7pF
入出力端以外はこの値がパラ(並列)になるので、497.4pFとなりますが、コンデンサの値で470pFがあるのでこれを使うことにします。そうすると両端のコンデンサの値は235pFとなりますが、抵抗やコイルに接続するので若干少なめにして230pFにしたいと思います。

さて、OP-Ampによる増幅回路ですが、"SS-40"で使われている"LT1263"を探したものの購入できるところが見つからなかったので、別のOP-Ampを探さなければなりません。また、OP-Ampの使い方が良く分からないので、"IF-Amp_その2"については後回しにし、次回は別のブロックをアップすることになると思います。