和田寺だより 

住職のよもやま話し

認知症

2010年07月18日 | 和田寺だより

昨晩、地元下小野原の住民学習に行ってきました。テーマは人権、差別の問題でした。障害について、認知症について等でした。ワークシートをもとに参加者で寸劇も行いました。演技は照れくさい感じでしたがなかなか有意義な時間になりました。「平等」とは人として尊厳を侵されることなく、すべての人々がいきいきとくらしていけることだと思います。でも時として平等の「ものさし」に個人差が出てしまい、いろいろな問題が起きてしまうのでしょうね。人権感覚は子どものうちから身につけていくことがとても大事だと思います。例えばおじいちゃんやおばあちゃんを蔑ろにするようなお父さん、お母さんの傍で育った子どもたちに人権感覚など育ちようもないですね。子どもたちにいちばん近い存在のお父さんやお母さんの言動、ふるまい大事です。負の行動は連鎖してしまっていくのが世の常ではないでしょうか。

さて、少し前の行事になりますが6月28日に当寺も加入(第16番)の近畿楽寿観音霊場会(三十三ケ寺加入)巡拝旅行に地元檀徒様と共に行って参りました。生野町にある第13番 願成寺様、ご住職から聞いたお話しを紹介します。(ご住職があるお医者さんから聞いたお話しです。)

「これからますます社会問題となる認知症の防止策の秘訣とは「かきくけこ」だそうです。 「か」は・・・・感動 「き」は・・・緊張感 「く」は・・・くつろぎ 「け」は・・・決断力 「こ」は・・・好奇心 そしてほんの少しの色気が大事だそうです。」 ・・・・・・・・・

いくつになっても活力が必要なんですね。意思をもって、見たり、聞いたり、話したり、笑ったり・・・・。例えば「決断力」・・・・何でも人任せにせず、好みを主張することも大事。食べ物屋さんに入って「何でもいいよ」じゃなくて「親子丼が食べたいな」と言った方がいいのでしょうね。「ほんのちょっぴりの色気とは」変な意味じゃなくて身なりを意識する、自分を意識することだと補足されてました。いくつになってもおしゃれも必要なんですね。でもこの「かきくけこ」どんな世代にも為になるように思います。