笑いとばしたら、心も晴れるさ。

人生、山あり谷あり、壁に耳あり障子にメアリー、
結構毛だらけ猫灰だらけ、おしりの回りは…わりと綺麗っ!!

グローリィ・デイズ

2010-10-20 18:24:53 | 日記
20才の時、野暮用で10日ほど、
アメリカのパームスプリングスに行った。
初めての海外旅行だというのにまったくのフリー。
飛行機のチケットもホテル予約も(友人宅に泊ったので一泊のみ)
自分で行うという大冒険だった。
今思うと若さと勢いというのは恐ろしいものだ(笑)
迎えに来た友人の車のラジオから、
ブルース・スプリングスティーンの
「グローリィ・デイズ」が流れていた。
砂漠の街の風景とスプリングスティーンの歌声、
「すっげぇアメリカっぽい!」と感動した。
大衆的なレストランでタコスとコロナビールを飲んだ。
(アメリカじゃなくメキシコじゃん!とツッコミ禁止。)
するとここでもグローリィ・デイズが流れた。
勢いはあっても英語はチンプンカンプンである。
私はこのアメリカっぽい歌はどんな意味なのか友人に聞いた。
友人は「おっさんが酒場で過去の栄光を懐かしんでる曲」だと言った。
全然アメリカっぽくない~。とがっかりしたが、
今でもグローリィ・デイズは私の記憶の中でアメリカに直結している。

若かったあの頃、酒場で輝ける日々を懐かしむというのは、
とても大人のようで、とてももの悲しい風に思えた。
過去の栄光にしがみつくより、
未来を輝ける日々にする方がいいじゃないか!と単純に思った。
だけど大人になって解った。
大人は過去の【栄光】を懐かしんでいるのではなく、
若き日の青臭く真っ直ぐで純な自分を懐かしんでいるのだ。
輝かしい栄光の日々はなくても、
勢いだけで冒険をする怖いもの知らずの力はあった。


今晩は久しぶりにグローリィ・デイズを聞きながら、
自分の可能性を信じていたあの頃を思い出してみよう。

コメント
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