福富ストラット

「記者ときどき農夫」。広島の山里で子ども向け体験農園づくりにいそしむ、アラフォー新聞記者のブログ。

白いモロコシ ふたたび

2021-08-12 11:01:34 | 日記

7月末から8月初めにかけて、「白いトウモロコシ」の収穫体験(原田農園、mikke共催)イベントを開いた。

初開催の昨年に続き、舞台は福富町の原田農園。
2日間で、親子連れや留学生たち計約150人が訪れ、白くてあま~い(スピードワゴン井戸田風)トウモロコシ狩りを楽しんだ。
子どもたちは、原田代表に自動操舵トラクターに乗せてもらい、キャッキャとコーフンの声を響かせていた。

台風が襲ってくる前のすべり込み決行だった2回目は、広島大学の学生さんたち4人が運営をサポートしてくれた。
「今日、三原におったら『福富でイベントしよる』と聞いて、来てみたわ」
という飛び込みおじいちゃんも訪れ、おどろいた。

今シーズンは天候不順などのため、昨シーズンに比べて本数は少なめだったが、選び抜いてもぎ取った珠玉のトウモロコシは、やはりスイーツのようにあま~く、うまかった。

それにしても、昨年はイノシシ、今年は暑さと台風…。
自然相手のイベントのむずかしさをあらためて痛感する今日この頃。


あま~いトウモロコシ

2021-07-31 17:44:01 | 日記

去る日曜、福富町の原田農園にて、「白いトウモロコシ収穫体験」を開いた。
町内外から親子連れや留学生たち計100人近くが訪れ、白くてあま~い(スピードワゴン井戸田風)トウモロコシ狩りを楽しんでくれた

昨年に続く2回目の試み。
今シーズンは天候不順などのため、昨シーズンに比べて本数は少なめだったが、選び抜いてもぎ取った珠玉のトウモロコシは、やはりスイーツのようにあま~く、うまかった。
もっとも、自分は運営にアップアップでもぎ取る余裕などなく、収穫は妻と息子たちに一任してたのだが。

あらためて、猛暑にもかかわらず参加いただいた皆さん、どうもありがとうございました。
原田農園のみなさん、mikkeのヘルプスタッフさん、お疲れさまでした!
おそらく、8月に今季2回目のトウモロコシ狩りを企画するはずですので!


新タマざんまい

2021-06-07 06:36:56 | 日記

 「このタマネギ、今週末が取り頃よ」
 隣の農家のおばば👵の助言を受けて、先日急きょ、タマネギ収穫体験会@コミュニティー農園mikkeを開いた🧅。

 とはいえ、このご時世😷。
 昨冬にタマネギ苗を植えてくれた人たちなどへのお知らせにとどめ、数組で「のんびり野良仕事」の趣で時を過ごした⛺。

 初めて植えたタマネギの出来は、質も量も上々だった😄。
 子どもの力では抜けないほどの大物もちらほら。
「一族郎党、お隣さんへのおすそ分けも、気の済むまで持って帰ってくださ~い📣」
 呼び掛けると、大人も子どもも、素直に気の済むまで大きなビニール袋にどしどし詰め込んでいた。
 やはり豊作は気分がいい✨。
 それでも、今後のイベント用ストックもまだまだたっぷり残った。

 気の済んだ人たちは、サツマイモ苗の植え付けへ。マルチを張り、安納芋を植え付けた🥔。秋には焼きイモになって帰ってこいよぉ🎻

 子どもたちの一番人気は、隣で実っていたイチゴ🍓。
 うまそうにバクバクほおばる姿を見て、来季の増産をもくろんだアラフィフ農夫であった👨‍🌾。

 ブレイクタイムには、目の前にある「福富物産しゃくなげ館」の美味いわらび餅を、道ばたに散らばって賞味。
 館のみなさんから、かしわ餅やおはぎなどもお土産にいただいた。ほんとうれしい。
 さらに拠点のわが家に移って、ニンニク収穫🧄&田んぼの草取り。まぁ、実質はただの泥遊び&オタマジャクシ取りだったが😆。

 梅雨の合間の、心地よい一日。
「じゃ、いま取った野菜でBBQしまーす!🍖🌽」
 …なんて、気兼ねなく思いきり青空を満喫できる日が、早く来んかなぁ。
 みなさん、おつかれさまでした🍵。


スティーブ・ジョブズ女史、畑に現る

2021-06-06 21:30:56 | 日記

朝5時にはもう、外が明るい初夏。
6時のサイレンを聞いて、記者稼業前ののら仕事に出かける。
サツマイモの根つきを確かめ、せっせとスイカの苗を植え付けていると、そばに軽トラが止まった。
隣の田で米を作っている有機農家のおばちゃんだ。
「ここに積んである石までが、境界なはずなんよ」
いきなり、草刈りを担当する境い目のレクを受ける。
要は「もうちょっとこっちまで刈ってや」ということ(笑)
喜んで~(by庄や)

話ついでに、農園mikkeで栽培中の野菜のことをあれこれ尋ねてみる。
おばちゃんはおもむろに電気柵をまたぎ、畑を検分しながら教えてくれる。
「スイカはもう少し株間を離して。1個おきに抜いて、もう1畝作ってみれば」
「この葉はアブラムシがつき始めとるはず。裏を見てみ」
「タマネギは、葉が倒れたら取り頃。実に栄養がいかんようになるじゃろ。今週末ぐらいかね」
「イベントで収穫するん? コロナでたいへんね」
「収穫してここでBBQできたらええね」
「ジャガイモはまだ。下の葉がどんどん黄色く枯れてきたらええよ」
「花が白いのは男爵じゃろうね。紫はメークインかな」

スティーブジョブズ並みに、歩き回りながら身ぶり手ぶりで次々と助言が。
「へぇ。こりゃ、授業料払わないといけんですねぇ」
「あははー。ほいじゃ、イチゴひとつもらうよ。…うん、甘い、甘い」
草、刈っときます。

サイゴンの熱

2021-05-22 21:19:22 | 日記

見知らぬ携帯番号から、スマホに着信が入った。
「あのぉ、きょうれんくんですか?」
 うら若き女性の声だ。ドキッ。ワクワク。
「はいっ」
「あのぉ、私、〇〇です」
「…ん? え? おおっ、〇〇さん!?」
 大学時代に渡ったベトナムの留学仲間からだった。
ほぼ20年ぶりの音信。(ということで、「うら若く」はなかったのだが)

「たかまさん(留学時代のベトナム人からの呼ばれ方)、元気そうだね。私まだ、ホーチミン(HCM)で暮らしてるんだよ」
 当時付き合っていたベトナム人男性と結婚し、子どもも大きくなっているという。
「おめでとう。…ってことはこれ、ベトナムの携帯電話から?」
「そうそう。HCMにはユニクロもあるんだから」
 なんと!
    場末の公衆電話屋で係員に「ニャット・バン(日本)」とコール先を告げ、ボックスにこもってから、しばしば音声の途切れる国際電話をかけていた90年代とは隔世の感がある。

 うら若くもない女性からの突然の電話は、訃報だった。
 当時、留学仲間みんなでお世話になった駐在員の男性が先日、亡くなったのだ。まだ72歳だったという。
 彼女と僕の共通の悪友が「たかまさに知らせたい」と言い、彼女があの手この手で僕の連絡先をみっけてくれたそうだ。

   僕と彼女と悪友の3人は、HCMの下宿先が近かった。年齢も立場も違ったが、どこか気が合い、暇さえあれば一緒に遊んだ。
    まぁ今思えば、全面的、圧倒的に地味でしょーもない「遊び」だったが、僕にとっては間違いなくかけがえのない、ぜいたくな時間だった。

 あの時の仲間が、クソ暑くカオスな町に根を下ろしている。人間の営みがちっぽけに思える圧倒的な南国の自然の中で、傍若無人かつ屈託のないベトナムの人々に囲まれながら、今この瞬間もアホ面ぶらさげて暮らしている。
 そう思えただけで、なんだかうれしくなった。
 生暖かい梅雨空の福富の空気が、HCMでの青春の1年間をプレイバックさせる。
 好きなものは多いほどいい(BY中村一義)。