A子の花園

花壇や公園で撮った季節の花を咲かせます。

ナンバンギセル・南蛮ギセル

2018-07-08 10:51:19 | 植物
山野に生える一年草の寄生植物。一般的な植物は葉から光合成によって栄養分を作成して生育しますが、ナンバンギセルはイネ科の単子葉植物(イネ、ススキ、サトウキビなど)の根に寄生して、吸収した栄養分で生育します。
花期は7~9月、茎のように見える高さ15~20cmの直立した花柄の先に淡紅紫色の筒状の花を横向きにつける。花冠は唇形になり、長さ3~3.5cmの筒状で先は浅く5裂し、花冠裂片の縁は全縁。萼は黄褐色で淡紅色のすじが入り、先端はとがり、下側はほとんど基部まで裂けています。








名前の由来は花の全体の姿がキセルに似ることから、南蛮渡来のキセルに見立てたものですが、花の形がユニークな姿をしています。ちょっと見では、これが花なのという感じです。
都立向島百花園と都立水元公園グリーンプラザ裏で観賞できますが、ススキなどの根に寄生する植物でよく観察しないと、見逃してしまいがちです。

科属:ハマウツボ科ナンバンギセル属
学名:Aeginetia indica
別名:オモイグサ(思草)
花期:7~9月
園芸分類:一年草

・参考サイト
自然と伝統の散歩道
ナンバンギセル・南蛮ギセル