早朝、足しげく通っているフーティウの路上屋台のすぐそばで、持ち帰りごはん屋を営業しているお母さんがいる。
いつ見ても感心するのは、わずか2歳ぐらいの男の子が、お母さんが仕事をしているのを辛抱強く待っている。だだをこねるでもなし、おもちゃを与えられているわけでもない。なのに、ペットボトルで水を飲んだり、お母さんを見たりしてきっと何時間も過ごしているんだろう。
夜、毎日行くフーティウ屋台では、小学低学年と思われる子供が、自分で箸を持たずに、お母さんが口まで運んでくれるのを待っている風景を見かけることがある。全てがそうだとは言えないが、小学生にもなって、自分で食べないでお母さんが口まで運んでくれるのを待っているなんておかしいよ。
そういう訳で、この2歳ぐらいの男の子が、本当にかわいく思えてならない。
この持ち帰りごはんは5000ドン。他の所の半額なので、ひっきりなしにお客さんがやってくる。休む暇もないほど繁盛している。
黒く味付けされた御飯
赤く味付けされた御飯。
この男の子、なんてかわいいんだ。お客さんが途切れた時、お母さんが後ろを振り向き子供を見守っている。