ハリーと楽しむアジリティー

ミニチュア・プードル ハリーとアジリティーを楽んだ日々の想い出

2つの神様と2つの灯台を訪ねた旅

2014-07-29 09:29:53 | 日記

 毎夏我が家では、愛犬ハリーとともにささやかな家族旅行をしており、今年は出雲地方に2つの古刹と2つの灯台を訪ねる旅をしてきました。

 まず行った先は、島根半島の突端近くの美保神社です。

(美保神社)

 

 ここは各地に鎮座する事代主神系えびす様の総本社です。拝殿の奥のご本殿は左右2棟からできており、右殿に大国主神の子の事代主神(えびす様)、左殿に大国主神の后の三穂津姫命が祀られています。

 ご祭神がこんなに偉い神様なので、安産、学問、ドッグ・アジリティーなどの芸事に大変なご利益があるようなんですよ。

 この地、島根半島は「国引き神話」の舞台です。八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)が、北陸地方から引っ張ってきたみたいです。

 門前町の美保関は、日鮮貿易の拠点として、北前船航路の中継基地として栄え、西日本有数の歓楽街で多くの遊郭が軒を連ねた町で、狭い土地の中で行き交う人や大八車などのために古くから青い天然石が敷き詰められていたようです。

(青石畳)

 私は、最近付け焼刃で岩石の勉強をしていて、この美しい青石畳に大変興味をそそられました。調べてみたらグリーンタフ(緑色凝灰岩) —  火山灰の堆積岩でした。

(イカ焼き)

 門前の茶店で食べたイカ焼きの、美味しかったこと。1匹500円を小さくカットしてもらって2人で食べました。「ハリーはダメ、見るだけだよ。」

 (美保関灯台)

 神社の近くには「世界の歴史的灯台100選」にも選定されている美保関灯台があります。水面からの高さは83mを誇り、「地蔵岬灯台」とも呼ばれています。ここからの日本海な紺色の海の眺めが素晴らしく、数羽のトンビが目の高さで風に乗って遊んでいました。

 (境港)

 昼は、境港の駅の近くで海鮮どんぶりを食べましたが、境港の町はちょうどこの日港祭りで賑わっていて、海では派手な漁旗を立てた漁船群が波を蹴立てて駆け回り、商店街をパレードが練り歩いていました。

 

 今夜の宿の平田メープルホテルには、宍道湖の北側を通って行きますが、湖沿いの道の中ほどに

 「秋鹿なぎさ公園」があります。

(秋鹿なぎさ公園 道の駅)

 ここは、宍道湖でヨット、カヌーなどが楽しめるマリンスポーツパークで、湖畔の芝生広場は炊事棟もあり、ご家族やグループでディキャンプを楽しむことができます。

 ハリーのいざというときのために車に犬用ライフジャケットを常備していたのでマリンスポーツを楽しむことにしました。

(カヌーとスワンボート)

 

 私は本当はカヌーに乗りたかったけど、家内が怖がるのでチョッとランクを落としてスワンボートに乗りました。

(ゴビウスから望む宍道湖)

 65歳以上は一人120円という料金の安さにビックリです。今回の旅はどこに行っても65歳以上割引をしていただき、大変恐縮でした。私なんか皆さんから「齢のワリに若く見える」と言っていただいていたのに、どこに行っても「免許証を出さないといけないか?」とお尋ねしたら、「それには及ばない。」と言われて、ちょっと拍子抜けでしたけど。

 (平田めーぷるホテルの室内 お食事中)

 2日目は、出雲大社と日野岬を訪ねる旅です。

 出雲大社の神職の千家国麿さんが、高円宮家の次女の典子様と婚約されることが決まり、平成の大遷宮とともに出雲大社は大人気になっています。

(参道の美しい松)

(平成の大遷宮)

 縁結びの神様として知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をまつる出雲大社は、今「平成の大遷宮」が行われていますが、ご本殿などはすでに完了しています。

(修理の痕)

 (しめ縄)

(さざれ石)

 修理は、大屋根(ひわだ)の撤去、野地板の修理などを経て、新しい檜皮による葺き作業などですが、良く見ると真新しい野地板や檜皮の様子がわかります。境内の一部の杉の大木の樹皮がはがされた跡があったことから「檜皮」とはいっても、ヒノキ以外にスギも使われているのかなと思いました。

 (稲佐の浜 弁天岩)

 

 出雲大社から日野岬に至る行程に「稲佐の浜」があります。ここは日本の渚百選に入っているといっても、ちょっと清掃が行き届いてないのが残念です。

 キメの細かい砂浜に、小さな辨天島だけぽつんと残されているような奇妙な風景です。どうやら、深い海の底で泥が堆積した成相寺層(流紋岩火砕岩、淡水から汽水の浅い海の中でたまった地層の古浦層の可能性もある)の流紋岩の島のようです。

 このあたりは、頁岩、凝灰性の泥岩、流紋岩溶岩、火砕岩からできていて、柔らかい頁岩、凝灰性の泥岩が浸食された後に硬い流紋岩が取り残されてできた奇形がこの島のようです。

(青石)

 

 また、砂浜には青い岩も一つ突き出していて、この岩は粗粒玄武岩(ドレライト)が取り残された物のようです。

 日野岬の土地は、「国引き神話」では八束水臣津野命が、朝鮮半島から引っ張ってきたみたいです。

(日野岬灯台)

 灯台の立ち位置の高さは43.65mあり、海面から灯塔の頭上までは63.30mと日本一の高さを誇っています。100歳を越えた今なお現役で海の安全を守っているそうです。

 歴史や文化的な価値の高さから、「世界の歴史的灯台百選」の一つに、また、国の登録有形文化財に選ばれています。

 この地域の露頭は新生代新第三紀の成相寺層の頁岩と、それを貫いている流紋岩からできていて、灯台付近でかつて溶岩ドームをつくっていたようです。

 日本海にせり出した絶壁付近では、流紋岩の節理が美しく、眼下の紺色の海は白波を立てていました。

 

 帰路は「国引き神話」において杭の役割りを果たした三瓶山を経由しました。

(草原を疾駆)

(林間の小路も涼しい)

 北の野原の草原散策路は、涼しくて、ハリーの夏のお気に入りの散歩コースです。リードを外すと喜んで、風になびく大草原を駆け回りました。


牧草ロールの作り方

2014-07-21 17:02:34 | 日記

 やっと梅雨が明けたけど、昨日昼前頃には東広島市北部に激しい雷雨がありました。 同じ東広島市でも西条には全く降らなかったのに、おかしな雲です。
 

 今日は、梅雨明け前の土曜日に豪雨に見舞われた福富・豊栄地区に行ってきました。でも、私の見た範囲では、深刻な災害はなかったようで一安心です。


(トムミルクファームで、ロバとご対面)

(牛?ともご対面)

  福富と言っても、豊栄との町境にあるトムミルクファームを訪れると、ちょうど牧草ロール作りの真っ最中でした。
 トラクターで刈った牧草を、牧草地からローダーで抱えて運搬して来ます。


(牧草地からローダーで運搬)

  それを、機械でラッピングする。このラッピング機械が賢くて、操縦者が下りても作業を続けるんです。

(操縦者が下りても作業を続けるえらい機械)

(勝手に巻いちゃった)

 たちまちラッピングした牧草ロールが並びました。こうして美味しく発酵させてから牛にあたえるのかな。

(牧草ロールの山 壮観な眺め)


地球の不思議 ― 東広島の大地に親しむ パート1

2014-07-19 14:56:26 | 日記

ちゅーピーカルチャー

地球の不思議 ― 東広島の大地に親しむ パート1 を受講して

講師 広島大学名誉教授 東広島市自然史研究会 沖村雄二先生

 

 このたび仙石公園のボランティアガイド組織を立ち上げようとしている市内高美が丘のNさんの誘いがあって、地質学者の沖村先生の講座を受講しました。

 この講座は、ちゅーピーカルチャーの「地球の不思議―東広島の大地に親しむ」で3回に分かれており、今回はそのパート1でした。

(ちゅーピーカルチャーセンター西条教室)

 ちゅーピーカルチャーセンター西条教室№2教室は、西条プラザのすぐ傍の町一番の賑やかな三叉路に建つ「多治見ビル」の中の1階の小さな部屋でした。

(準備中の沖村先生)

 私が少し早めに行ってみたら、もう沖村先生が来ていて、岩石の標本を陳列するなどの事前準備をしていらっしゃいました。

 講座の冒頭において先生は、

 「この講座では、地元の大地のこと、石のことを知って楽しんでいただきたい。」

 「とんでもない遠いところのサンプルを持って来ても、興味が持てない。」

 「岩石学は余りにも膨大で奥深いので、容易にマスターできるものではない。」

 「しかしながら、私たちの身近なところに焦点を当てて学べば、とても楽しく学ぶことができる。」

旨のことを言われました。

(西条層の地層はこうなっている)

(北の豊栄がちょっと違うけど、回りを流紋岩の山系に囲まれた花崗岩の岩盤)

(黒っぽい色:豊栄、オレンジ:流紋岩、黄色:湖と言われていた粘土、赤色:花崗岩の岩盤)

(西条層を囲む流紋岩の山系)

(現在の河川系)

(地形概要 50万年前の黒瀬川の流れは、野呂山から灰が峰の方に連なる山系にさえぎられていた)

(黒瀬川の流れを変えた断層、隆起)

 

 これは100年以上前から言われていたことであるが、「東広島地域の低地等を作っている地層が湖で形成された。」という説、西条湖成層説があった。

 しかし、間違いであった。今ではその後の研究により「古西条湖は幻」河川成説が有力になっている。

 その理由として、現在は、西条を流れる黒瀬川は南方向に向かい呉市に流れ下っているが、元々は北に向かってから東の沼田川に下っていたということなどから実証されているそうです。

 「えー、呉に流れているあの黒瀬川が、昔は今と逆に北向きに流れていたの? 流れの方向を変えたの?」

 私は、思わず身を乗り出して先生の講義に聞き入りました。

 また、「私の住んでいる高屋東地域には見た目は風化花崗岩とは思えないような赤い粘土層があって、瓦工場がこれを原料にして赤瓦を焼いているが、これって本当に花崗岩由来なのでしょうか。」と先生にお尋ねしたところ、「その粘土は花崗岩の長石等が変化してできたもので、赤い色は鉄分等である。」とのことでした。

 花崗岩だけでも、細粒、中粒など色々あって500種類くらいに分かれるそうです。参加者が持参した岩石のサンプルを差し出すと、先生はルーペで結晶などの形を見て岩石の種別を鑑定されました。

(色々な岩石)

 

  今回は、私にとって全く未知の領域である岩石学の、とても面白いが難しい講義を聴いたので、不出来な頭がパニックになりました。知恵熱が出そうになりました。

 今夜はこのあと広島市内に出かけて、ビールを飲んで頭を冷やして来ました。

  来月は西条層について、化石などを中心にお話しいただけるようです。今から大変楽しみにしています。


パッションフルーツ

2014-07-11 21:33:57 | 日記

 5月下旬に滋賀県竜王町ドラゴンハットで行われたアジリティー競技会に参戦したとき、大阪府下の孫ちゃんの家に宿泊して、ここを足場にしましたが、その近所の園芸店でパッションフルーツ(果物トケイソウ)の苗を買って帰って、今我が家の庭で栽培しています。

  パッションフルーツは、「ほかの果樹と比較して病害虫被害が少ない。」と言われていますが、なぜか我が家の蔓には新芽にアリンコが付いているので、多分アブラムシ類がたくさん発生しているのではなかろうかと恐れています。

 (新芽ー蕾のところ に付いた嫌なアリンコ)

 昨夜、ふとその葉を見ると、良く肥えたトカゲ(ニホンカナヘビ)が乗っかっていました。「トカゲ君よ、頑張ってしっかり害虫を捕食してちょうだいな、けしてサボっちゃだめだよ。」

 (害虫を捕食してほしい トカゲ)

 パッションフルーツの花は夕方に開花しますが、派手で奇妙な形をしていて、「トケイソウ」と言われるだけあって、本当に時計にそっくりな形です。長針と短針、それに秒針までも有ります。

 (夕方の花)

(夜の花)

 さて、花は咲いたけど、ホントに実ができることやら、失敗したら、また失敗談をこのブログに書きますので、乞うご期待です。


雨のBBQ

2014-07-06 21:19:42 | 日記

     

 今日は、私とハリーの通う愛犬警察犬訓練所のオフ会、BBQでした。台風接近の影響で天気は下り坂だが、予報では「曇り(夜は雨)」ということなので、大丈夫かなと思ってました。実際、昼前に訓練所に着いた時には、まだ曇り空は明るかった。

 軽く、JPコースを走ることもできました。
 テントを張って、炭火をおこし、テーブルに食材を並べたら、これは凄い。仲間の長老Tさん持参のイノシシ肉など豪華な食卓です。
 犬を愛する多くの仲間が集まって「乾杯」

 最高のオフ会、BBQになりそうでしたが、楽しい会食が進みかけたころから、雨がどんドン降り出してきた。
 まずい、テントの屋根には水が溜まりだした。

(テントの水 上から・下から)

 

 オー、誤算だったのは仲間の雨女さんが足を負傷していて、そのご利益・パワーが薄れていたことです。

(皆で力を合わせて、テントの除水)

(グラウンドもこんなに水浸し)

 BBQが、豪雨で終わったのは残念だったけど、美味しい猪肉をいただけて、皆さんと仲良くなれれて、楽しい一日でした。訓練士さんたち、後始末ご苦労さんです。