広島県立広島産業会館東館で、7月16日~18日の間開催されているこのイベントに行ってきました。
料 金は無料ですが、沢山の鉱物・宝石の取扱業者が出店している中国地方で初めての開催のミネラルショーで、地球の創った宝物に触れてみることができるパワーストーン・鉱物・化石・隕石の展示即売会です。私なんか高価な宝石類購入には、とても手が届かないけど、目の保養になり大満足でした。
今日は、水晶割体験・琥珀磨き体験、親子パワーストーンブレス作りなど体験型イベントも開催しています。
水晶・アメジスト・アンモナイト・恐竜の歯・琥珀・アクアマリン等、数10万点の天然石が集まっています。
水晶だけでも色んな種類があり、水晶の仲間の珪酸塩鉱物に広げると実に多様です。それに、長石の仲間、蛍石、黄鉄鉱など様々な好物を手に取って観察できました。
また、無料プラネタリウムもありました。コンテンツは、当日の夜の広島市の夜空を再現し、解説して頂きました。あいにくの空模様ですが数日後に晴れたら、広島の夜空を眺めると同じ配列の空を見ることができました。オリジナルコンテンツで、隕石の落下も上映されました。
(凄い人出でした。若い人、鉱物女子も多い)(値札が付いてるところが、どんな学術文献よりも実践的です。)
石英(結晶=水晶)は、地表で最も多い鉱物である酸素 (45.2%)と2番目に多い珪素 (27.2%)からなり(化学式SiO2)、おそらく単一の鉱物としては地表で最多といわれています。沢山出品されている鉱物のなかでも、まずは水晶から見ていきます。
(透明で、美しい水晶)
(蛍石付き水晶)
(ジオード水晶)
(水入り水晶)
石英は本来は無色透明、不純物の混入や放射線の影響などにより、さまざまな色が付く。色つきの水晶としては、灰色を帯びた煙水晶 や紫水晶などがあり、微量の不純物と放射線を浴びたことによる結晶構造の乱れにより着色すると説明されており、人工品もつくられている。紫水晶は玄武岩の晶洞の中に群生したブラジル産のもの。その他、ルチルの針状結晶を含んだ水晶(針入り水晶)、緑泥石を含んでやや緑色を帯びたものや、赤鉄鉱を含んでやや赤くなったものなどもある。
(様々な水晶)
(大きな水晶が、5割引き 展示会での購入は午後からに限る)
(クラスター水晶を買うなら、セールで)
(黄鉄鉱入り、ルチル入り)
(エンジェルラダー水晶)
(石油入り)
(紫水晶 微量の鉄と放射線源が必要。紫色は不安定で、熱したり日光に長時間当てると退色する。)
(黒水晶)
(水晶ジオード)
長石は、本来箱形をした鉱物で、ガラス光沢を示す。多くは白色をしているが、不純物や風化の程度により緑や赤などの色をもつこともあります。石英と比べると透明感があまりあまりなく、特定の方向に割れやすい性質(劈開)がある。
長石とは大きなグループ名で、化学成分の違いによってカリ長石と斜長石の 2つのグループに分けられる。グループ全体で見ると、産出頻度は鉱物の中で最も高く、石灰岩などを除くほとんどの岩石に含まれていて、地殻表層部では約 60%を占めるといわれている。
斜長石には、化学組成の違いによって、曹長石と灰長石、及びこれらの中間的なものがある。ほとんどすべての火成岩に含まれるほか、大部分の変成岩や多くの堆積岩にも入っている。長石の中には、独特な輝きをもつものがいくつかあり、宝石や装飾用石材として使われている。ラルビカイトは閃光を放つ長石(月長石げっちょうせき)を含んだ装飾用石材で、世界中で使われている。また、ラブラドル長石は青白い光を放つ。
(ラブラドル長石)
そのほかにも、様々な鉱物が展示されていた。
(方ソーダ石の仲間 ラズライト)
(蛍石、緑玉髄)
(珪孔雀石)
孔雀石& 藍銅鉱について。孔雀石は濃緑色の美しい鉱物。銅を含む鉱物が雨水によって溶け出し二次的に沈着したもので、銅の鉱山の地表近くの風化帯にできます。銅の表面にできる緑色のさび(緑青)と同じような成分。ふつうは塊状~腎臓状で、断面には鍾乳石に似た縞模様がある。これがクジャクの羽を思わせるところから孔雀石の名前が付いた。銅鉱石として、また色と模様をいかしてアクセサリーや工芸品に加工されるほか、粉末は顔料がんりょうや日本画の岩絵具にも使われている。でき方や成分が孔雀石とよく似ている鉱物に、藍銅鉱がある。よく孔雀石とともに産出。濃い藍色をした鉱物で、光沢のある結晶をとることもありますが、多くは塊状です。藍銅鉱も銅鉱石として、また顔料やアクセサリーに利用される。
(藍銅鉱、一部がより安定な孔雀石に変わっている)
淡い真鍮色の鉱物で,いろいろな種類の岩石に含まれている。金属光沢をした鉱物のうち、最も普通に見られる鉱物で、徳島県内では、「阿波の青石」(緑色片岩)や四万十帯の黒色泥岩のなかに肉眼的な結晶が入っていることがある。黄鉄鉱は結晶の形をとりやすい鉱物で、立方体・5角12面体・正8面体の面が組み合わさって多様な形のものができる。
なお電子顕微鏡的なサイズの結晶集合体は、海で堆積した泥岩や泥層の中にごく普通に含まれている。このような黄鉄鉱は空気に触れるとすみやかに硫酸と酸化鉄に分解し、その結果、海成粘土特有の「硫黄くささ」の原因となるほか、酸性土壌となって果樹を枯らせたり、地下に埋めた鉄を腐食させたり、人工的に切った斜面を崩壊させるなど、さまざまな困った現象を引き起こすが、「愚者の金」とも呼ばれるように金色に輝くので、このような展示会では人気がある。
また、菊花石も高価に取引される。