郷土の歴史と古城巡り

夏草や兵どもが夢の跡

ミョウガの季節

2020-07-18 18:10:29 | 日記
ミョウガの季節になりました。 5・6月は山椒(サンショウ)、7月・8・9月はミョウガの収穫時期です。



   



 



 ミョウガを植えたのが十数年前。最近では、株が増えて、近所の人にもお裾分けができるほどになりました。





▲ミョウガの花


 ほっておけば、こんな花が3つほど咲き、ふくらみがなくなり食用になりません。
なので、できるだけ花が咲く前に収穫します。


 かつて職場でミョウガの話をすると、食べ過ぎると物忘れになると言う人があった。そのため一応調べて見ると、成分的にはそんなことはまったくなく、逆に香り成分に集中力を増す効果があるそうです。

 我が家では、もっぱら酢漬けで食べます。酢によってミョウガの色がきれいなピンク色に変わります。ここ数年べんり酢を使っています。甘漬けで失敗なく美味しく食べれます。また、夏場なのでソーメンや冷奴などにも薬味として刻んで食べるといいですね。
 ただ、ミョウガもセロリやパクチーと同じで、癖があり人によって好き嫌いがあります。


ミョウガは漢字で書くと茗荷(あて字)。これには次のようなお話があります。

 『お釈迦様の弟子のなかに周梨槃特(すりはんどく)という人がいました。周梨槃特は弟子になったものの、物覚えが非常に悪く、自分の名前すら忘れてしまうため、お釈迦さまは首に名札を掛けさせました。しかし名札を掛けたことさえも忘れてしまい、とうとう死ぬまで名前を覚え続けることができなかった。
 その後、亡くなった周梨槃特の墓のまわりに見慣れない草が生えてきました。そこで「彼は自分の名前を荷なって苦労してきた」ということで、「名」を「荷なう」ことから、名の字にくさかんむりを付けて、この草を茗荷(ミョウガ)と名付けました。』
 となんとも切ない話ですが、これが物忘れと結びついたのでしょう。



PS
2020.7.21のNHKあさイチで夏野菜にミョウガが取り上げられていました。
におい成分のこと、伝承もほぼ同じ内容でした。 (グッドタイミング!)

この時期の薬味として、ミョウガ、ネギ、しょうが、シソ、かいわれ大根を刻んで、食せば、体によいということです。クイズになっていましたが、ミョウガは、半分に切ってから、小口切りすれば食べやすくていいそうです。