立花山に登った際、見るべき一番の目的だったのが、
この山にある、樹齢300年を超えるという天然のクスノキ、“立花山の大クス”。
以前、東峰村で見た行者杉同様、林野庁の森の巨人たち100選に選出されている。
大クス以外にも巨大なクスノキが点在している。
立花山城の遺構である、石垣跡が見られるルートで登山したため、
登りはこの大クスを見ることができなかった。
下りはルートを変えて、この大クスが見られるルートで下山する。
山の東側斜面、うっそうとした国有の天然林が続く。
樹齢300年以上、樹高30m級のクスノキが、600本自生していて、
クスノキ自生地の北端とされ、国の特別天然記念物に指定されている。
そのなかで最も巨大なものが“立花山の大クス”と呼ばれ、森の巨人たち100選に選ばれている。
案内看板をもとに、その立花山の大クスを目指す。
明るかった頂上付近とは一転、高い木々に空が覆われ、薄暗くうっそうとした森の道をひた進む。
そうしてたどり着いた先、ひときわ巨大な樹木が姿を現す。
樹齢は推定300年以上、樹高30m、幹回り785cm。
大クスがたたずんでいる場所は、斜面になっており足場が安定しない。
滑落しないよう、足を踏ん張って大樹を見上げる。
太くていびつな幹。
ずっしりずんぐりと横に伸びる太い枝。
表面にはコケが生し、木漏れ日を受けて鮮やかに輝く。
あの上に、もののけ姫に登場したコダマが座っていても、違和感がなくて驚かないかもしれない。
思わずため息をつき、唸り声を上げ、樹の周りを回りながら撮影する。
周りといっても、斜面の上側には入り込むことができず、斜面の下側からしか近づくことはできない。
ふと、先客が居るのに気付く。
誰も居ないと思って、大きく感嘆の声をあげていた・・・。
先客が去ったのち、さらにゆっくりと大クスを鑑賞する。
樹齢は推定300年以上となっているが、それ以上の悠久の時を生きてきたに違いない。
前に築上町で見た本庄の大樟と比較すると、樹の大きさも樹齢も負けるけれど、
自然のなかで自生しているからか、こちらの方がより生命力を感じられる。
こういった植物のエネルギーを目の当たりにすると、
ヒトってちっぽけだなあとつくづく感じさせられる。
10分近く、その場に居たかも知れない。
立花山の大クスに満足して下山した。
大木はいいなあ。
立花山にこれから登る方、少し登山ルートから逸れてしまうけれど、この大クスは必見だ。
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