よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

立花山の大クス

2018-06-22 21:13:25 | 旅行・まち歩き

立花山に登った際、見るべき一番の目的だったのが、

この山にある、樹齢300年を超えるという天然のクスノキ、“立花山の大クス”。

以前、東峰村で見た行者杉同様、林野庁の森の巨人たち100選に選出されている。

 

大クス以外にも巨大なクスノキが点在している。

 

立花山城の遺構である、石垣跡が見られるルートで登山したため、

登りはこの大クスを見ることができなかった。

下りはルートを変えて、この大クスが見られるルートで下山する。

山の東側斜面、うっそうとした国有の天然林が続く。

樹齢300年以上、樹高30m級のクスノキが、600本自生していて、

クスノキ自生地の北端とされ、国の特別天然記念物に指定されている。

 

 

 

そのなかで最も巨大なものが“立花山の大クス”と呼ばれ、森の巨人たち100選に選ばれている。

案内看板をもとに、その立花山の大クスを目指す。

明るかった頂上付近とは一転、高い木々に空が覆われ、薄暗くうっそうとした森の道をひた進む。

そうしてたどり着いた先、ひときわ巨大な樹木が姿を現す。

樹齢は推定300年以上、樹高30m、幹回り785cm。

 

 

 

大クスがたたずんでいる場所は、斜面になっており足場が安定しない。

滑落しないよう、足を踏ん張って大樹を見上げる。

太くていびつな幹。

ずっしりずんぐりと横に伸びる太い枝。

表面にはコケが生し、木漏れ日を受けて鮮やかに輝く。

あの上に、もののけ姫に登場したコダマが座っていても、違和感がなくて驚かないかもしれない。

 

 

 

思わずため息をつき、唸り声を上げ、樹の周りを回りながら撮影する。

周りといっても、斜面の上側には入り込むことができず、斜面の下側からしか近づくことはできない。

ふと、先客が居るのに気付く。

誰も居ないと思って、大きく感嘆の声をあげていた・・・。

 

 

 

先客が去ったのち、さらにゆっくりと大クスを鑑賞する。

樹齢は推定300年以上となっているが、それ以上の悠久の時を生きてきたに違いない。

前に築上町で見た本庄の大樟と比較すると、樹の大きさも樹齢も負けるけれど、

自然のなかで自生しているからか、こちらの方がより生命力を感じられる。

こういった植物のエネルギーを目の当たりにすると、

ヒトってちっぽけだなあとつくづく感じさせられる。

 

 

 

10分近く、その場に居たかも知れない。

立花山の大クスに満足して下山した。

大木はいいなあ。

立花山にこれから登る方、少し登山ルートから逸れてしまうけれど、この大クスは必見だ。

 

 



コメントを投稿